おはようございます。
ペン回しが意外に得意だった塗山正宏です。
すっかりペンを持つことが減ってしまいましたけどね笑。
今回のテーマは、
人工股関節置換術と術後骨折についてです。
人工股関節置換術を受ける患者さんは、60代を中心に中高年の女性がメインになっています。
50代の患者さんはまだ骨折リスクは高くありませんが、70代以降の高齢者の場合は、既に骨粗鬆症になっていることが多く、骨折のリスクが50代の方に比べると高い状態です。
人工股関節置換術を受けた場合、術後に人工股関節周囲の骨密度が低下しやすい傾向があり、そのため万が一転倒してしまうと、人工股関節の周囲で骨折をする可能性があります。
特に大腿骨のステムの周囲で骨折してしまうことが多いです。
うっかり転倒して、もし骨折をしてしまった場合には、再手術になる可能性が非常に高くなります。
そのため、手術前に骨粗鬆症があることがわかっている場合には、術前からしっかりと骨粗鬆症の治療を行うべきでしょう。
人工股関節を少しでも長持ちさせるためにも。
骨粗鬆症は放置しないようにしましょう。
もう一度言います。
骨粗鬆症は放置しないようにしましょう!
人工股関節を長持ちさせるためにも、骨粗鬆症は放置しないでください!
「ママ、助けて~~~!」
私もヨチヨチ歩いていた時代があったと懐かしむ整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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