おはようございます。
たまに寝言を言ってしまう気がする塗山正宏です。
「それ食べたの私じゃな・・・・むにゃむにゃ」
今日のテーマは、
人工股関節置換術後の強い痛みについてです。
人工股関節の術後早期にリハビリを行っていて、順調に回復している時に突然強い痛みが出る時があります。
原因としては、まだまだ筋力が弱いのに、術後早期に長時間歩いてしまったために筋肉が過度な負荷がかかって強い痛みが出る場合が多いです。
それ以外にも、気を付けなければいけないのは、筋肉の痛みだと思っていたら、実は大腿骨のステム周囲に小さな骨折が起きてしまった結果、強い痛みが出る場合があります。
この場合は要注意です。
ステム周囲の小さな骨折だったのが、大腿骨にストレスがかかりつづける事により、徐々に骨折部が拡大し、ステムが大腿骨の中で沈んでしまう可能性があるからです。
ステムが沈みしすぎてしまった場合には、再置換術を行う必要があります。
そうならないためにも、術後の突然の強い痛みの場合には、早めに一度検査を受けたほうがいいでしょう。
もし、骨折をしていた場合には、荷重制限をすることにより、骨折部が悪化せずに済みますからね。
そうすれば再置換術を回避することが出来ますから。
術後早期は無理をしないように気を付けましょうね!
術後早期の強い痛みには要注意です!
「は~い、ちくちくしますよ~」
熱帯魚を飼いはじめたけど、1週間で魚(グッピー)が全滅した経験がある整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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