股関節61 人工股関節置換術と糖尿病

糖尿病 股関節

おはようございます。
アンディ・フグに憧れて、中学生時代は「かかと落とし」が得意技だった塗山正宏です。


今回のテーマは、

人工股関節置換術と糖尿病についてです。





この記事を見ている方のなかには、そろそろ人工股関節置換術をしなければいけないかな?と考えている患者さんがいるかもしれません。

実は人工股関節置換術を受けるにあたって、大事なことがあります。

それは内科的疾患がコントロールされていることです。

特に大きな病気が無ければ、手術を受けるにあたって大きな問題はありません。

しかし、例えば糖尿病を患っている場合には、しっかりと血糖値がコントロールされていることが大事です。

もし血糖値のコントロールが悪い場合には、手術における合併症のリスクがあがります。

血糖値が高い状態で手術を受けた場合には、人工関節の感染症を起こすリスクが高くなり、さらに切開した皮膚の治癒が悪くなってしまいます。

そのため、血糖値の平均値であるHbA1cが7.0%以下にコントロールされているのが理想です。

そして、随時血糖値は200mg/dL以下にコントロールされている事が必要です。

HbA1c8.0%超えている場合には手術を延期したほうがいいでしょう。

いや、手術をするべきではないですね。

合併症を起こしてからは遅いですからね。

というわけで、しっかり血糖値をコントロールしてから手術を受けるようにしましょう!


人工股関節の手術を受けるためには血糖値がコントロールされていることが必要です!

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「マカロン食べ放題」


ケーキは2個食べるのが限界の整形外科医の塗山正宏でした。


【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医

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