おはようございます。
掃除機をかけるのは意外と好きなタイプの塗山正宏です。
壁の縁にある溜まっているほこりが気になってしまいますね笑
今回のテーマは、
人工股関節置換術と術後の痛みについてです。
人工股関節置換術の手術を受けると、元々あった股関節の変形に伴う痛みは手術直後から劇的に改善します。
元々あった股関節の変形の痛みは術後すぐに改善しますが、術後しばらくは創部周囲の痛みやリハビリテーションに伴う筋肉痛が続きます。
ただし、この創部周囲や周囲の筋肉痛は時間と共に改善していくものです。
通常はずっと続くものではありません。
反対に術後からずっと創部周囲の痛みや、股関節周囲の筋肉痛もあまり出ない患者さんもいらっしゃいます。
術後しばらく時間が経過すると、股関節周囲の痛みをほとんど感じない人がいます。
「Forgotten joint」と言って股関節の手術をしたことを忘れてしまう方もいます。
しかし、一部の方は痛みが若干残る場合があります。
例えばキズの部分の違和感や痛みが残存したり、股関節を屈曲する時に鼠径部に痛みが出たりするなど、なにかしらの症状が残存する場合があります。
しかし、仮に症状が残存するとしても、日常生活に大きな支障をきたすことは非常にまれです。
もし、日常生活に支障をきたすような症状が残存する場合には、それは人工股関節置換術の手術の内容による影響の可能性や、慢性疼痛症候群になっている可能性があります・・・。
または、手術前の股関節の状態がかなり悪いと、術後も症状がなにかしら残る傾向はあります。
とは言え、殆どの人が手術前に比べると股関節の症状は良くなるのでそこは心配しなくてもいいかなと思います。
もし手術後に痛みが取れない場合には、一度セカンドオピニオンを考えてもいいかもしれません。
時間が経つと人工股関節置換術を受けたことを忘れてしまう人がいる!
「あ~寝違えたぁ~~!」
手術を受けた事を忘れてしまうレベルの手術を目指している整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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