おはようございます!
朝起きたらとりあえず水を飲んで脱水状態を補正する塗山正宏です。
お水大事!
今回のテーマは、
変形性膝関節症の診断に有用な検査は?についてです。
今日は変形性膝関節症の診断に有用な検査について
話をしていきましょう!
変形性膝関節症のガイドラインを参考にして話をしますね!
変形性膝関節症とは、膝関節の軟骨がすり減って、骨と骨がぶつかる病気です。
膝関節は体の重さを支える大きな関節で、歩行や立ち上がりなどの動作に必要です。
変形性膝関節症になると、膝関節の動きが制限され、痛みやひきつれ感が生じます。
変形性膝関節症にはなりたくないですね~。
では、変形性膝関節症の診断、臨床評価、進行予測に有用な方法はあるのでしょうか?
単純X線画像(レントゲン検査)では、関節裂隙の幅と骨棘、骨硬化や下肢アライメント(下肢全体のバランス)などの評価が可能です。
MRI や超音波では単純X線画像では評価する事が難しい軟骨、軟骨下骨、半月板、滑膜炎などの状態の変化をより詳細に捉えることができます。
近年は、変形性膝関節症の早期から膝関節構成体全体に変化をきたすことが明らかになっています。
そのため変形性膝関節症の診断、臨床評価、進行予測には、単純X線に加え MRI や超音波検査が有用であるとされています。
また、変形性膝関節症の有病率は年齢とともに高まり、それと同様に半月板損傷の有病率も高まるとされています。
このことは変形性膝関節症の発症や進行に半月板損傷が大きく関与することを示唆しています。
さらに変形性膝関節症の病態における半月板病変として、半月板損傷に加え半月板の逸脱が重要です。
そして、特に最も頻度の高い内側型の変形性膝関節症では、内側半月板逸脱 (medial meniscus extrusion: MME)が変形性膝関節症の発症と進行のリスク因子であることが明らかになっています。
また、軟骨病変、骨髄病変、滑膜炎なども変形性膝関節症のリスク因子となっています。
というわけで、変形性膝関節症の診断には単純X線検査だけでなく、MRI検査や超音波検査なども行うとより詳細に膝関節の状態を評価できるっていうことですね!
単純X線の撮影して膝関節の異常がなくても、MRI検査で異常が見つかる場合が多々ありますので、膝関節の痛みが続く場合にはMRIなどの精密検査を行う事を検討したほうが良いでしょう!
変形性膝関節症の診断には単純X線検査だけでなく、MRIや超音波検査も有用です!
「串カツ!!」
半年に一度くらい串カツを食べたくなる気がする整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
コメント