おはようございます。
すっかり公衆電話は利用する事が無くなってしまった塗山正宏です。
そもそも公衆電話の数が相当減りましたよね。
今回のテーマは、
人工膝関節置換術と輸血についてです。
人工膝関節置換術を行う際には、皮膚を切開したり、骨を切ったりするために血が出ます。
そうです、必ず出血します!
そのため、以前は人工膝関節置換術を行う場合には、基本輸血が必要とされていた時期がありました。
実際、私が研修医時代の人工膝関節置換術後は、術後にかなり出血していた印象があります。
特に両膝を同時手術した場合は術後に出血量がかなり多かった記憶があります。
懐かしい思い出ですね・・・(遠い目)。
しかし、現在は人工膝関節置換術を行う際に、出血量を抑えるために様々な工夫を行うことによって、手術に伴う出血量をかなり抑えられるようになりました。
これらの出血対策により効果的に出血を抑えることが可能になっています。
このような対策により、人工膝関節置換術を行う際には、同種血輸血(他人の血を輸血する)をすることは基本的にはありません。
輸血を行うとしても、自己血輸血(自分の血液を輸血する)を行うだけで十分な場合が殆どです。
というわけで、人工膝関節置換術では昔比べて出血量はかなり抑えられるようになっていますので、出血に関しては御心配なく!
色々な出血対策をする事で、出血量を抑える事が可能です!
「はぁ・・・、人生って厳しいな・・・。」
たま~に出前ピザを注文したくなるけど注文しない整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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