膝関節41 人工膝関節置換術における神経障害

神経障害 膝関節

おはようございます。
キャラメルは歯にくっつくのであまり好きではない塗山正宏です。
歯にくっつくとイライラする~~~♪



今回のテーマは、

人工膝関節置換術における神経障害についてです。




以前の記事で、人工膝関節置換術の術後の腓骨神経麻痺について触れました。

今回は、人工膝関節置換術の術後の伏在神経膝蓋下枝障害について触れてみます。

人工膝関節置換術の術後において、膝関節~下腿の前外側の皮膚にかけて感覚障害がかなりの確率で発生します。

これは伏在神経膝蓋下枝が膝関節の前内側~前外側にかけて走行しているのですが、どうしても手術をする際に膝前面の皮膚を切開するために、伏在神経膝蓋下枝を損傷してしまいます。

そのために膝関節~下腿の前外側にかけて感覚障害が発生するのです。

基本的には術後数か月で自然回復が得られることが多く、日常生活動作の膝関節の機能には大きな影響はありません。

術後しばらくこの症状が続くので、心配される患者さんが多いのですが、徐々に改善していきますので様子をみていきましょう!

ただし数%の確率で伏在神経の神経障害の痛みが強く残る場合があるので、その場合には投薬治療などをしっかり行ったほうがいいでしょう。


神経障害は長い目で経過観察をしましょう!

ハンバーガー

「ハンバ~~~~~ガ~~!!」

お腹一杯にハンバーガーを食べたい整形外科医の塗山正宏でした。



【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医

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