おはようございます。
タンパク質の摂取量にはいつでも敏感な塗山正宏です。
今回のテーマは、
骨粗鬆症とカルシウムについてです。
カルシウムは骨粗鬆症の予防、治療に重要な栄養素です。
成人男性の体内には約1000グラムのカルシウムがあり、99%は骨に存在しています。
残り1%は血液、筋肉、神経などの組織に存在しています。
では、カルシウムは一日にどれくらい摂取すればいいのでしょうか?
日本人の食事摂取基準(2020年版)のなかでは、
・国民栄養調査の摂取量
・腸管からの吸収率
・骨代謝(骨吸収と骨形成のバランス)
・尿中排泄
などを考慮し、1日の推奨量を
・18~29歳男性で800mg、30~74歳男性で750mg、75歳以上の男性で700mg
・18~74歳女性で650mg、75歳以上の女性で600mg
としています。
また、カルシウムの過剰摂取により、高カルシウム血症など健康被害がみられることから、摂取の上限量は、18歳以上男女ともに1日2,500mgと設定されています。
例えば、牛乳100gには、カルシウムが約110mgが含まれています。
ちなみに、骨粗鬆症の治療のためには、
700~800mgのカルシウム摂取が推奨されています。
また、カルシウムだけでなくビタミンDの摂取も重要になります。
ビタミンD自体は紫外線によっても皮膚で合成されるため、1日15分程度は日に当たることも大事と言われています。
骨粗鬆症にはカルシウムの摂取が大事!
「また、私の乳を搾る気ですか?」
朝、冷たい牛乳飲むと確実に下痢になる整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
コメント