おはようございます!
おはようございます!
今日は2回挨拶させていただきました。塗山です。
今回のテーマは、
人工膝関節置換術と高齢者の健康についてです。
今日はしつこいようですが、
人工膝関節置換術の話ですよ!
サザンオールスターズのファンの皆様、塗山正宏です。
今回は人工膝関節置換術のよもやま話です!
では、はじめていきます!
人工膝関節置換術(TKA:Total knee arthroplasty)は、変形性膝関節症などの変形が進行した膝の疾患に対する効果的な治療方法です。
特に高齢者にとっては、痛みの軽減や歩行能力の改善により生活の質(QOL:Quality of life)を向上させる可能性があります。
しかし、手術にはリスクも伴うため、患者さんごとの状況に合わせた適切な判断が求められます。
以下に、人工膝関節置換術の概要、高齢者におけるリスク、術後の生活について優しく解説します。
人工膝関節置換術と高齢者の健康
人工膝関節置換術(TKA)の概要
人工膝関節置換術は、膝関節の変形や損傷を修復するために、痛んだ骨を削り取り、金属やプラスチックの人工関節に置き換える手術です。
この手術は、進行した変形性膝関節症やリウマチ性関節炎など、膝の痛みや機能障害を引き起こす疾患に対して行われます。
高齢者における人工膝関節置換術のリスク
高齢者が人工膝関節置換術を受ける際には、以下のリスクを考慮する必要があります。
- リハビリの長期化: 高齢者は体力や筋力の低下により、リハビリが通常よりも長期にわたる可能性があります。筋力が弱ければ弱いほどリハビリに時間を必要とします。
- 深部静脈血栓症・肺血栓塞栓症: 手術後に深部静脈血栓症ができるリスクがあり、血栓が飛んで肺に達すると命にかかわる合併症である肺血栓塞栓症を引き起こす可能性があります。肺血栓塞栓症は非常に気をつけなければならない合併症です。
- 術後感染症: 人工膝関節の感染症は、重大な合併症です。人工膝関節の感染症は難治性であるため、再手術の必要性があり、高齢者にとっては負担がとてもかかります。感染症は複数回の手術が必要になる場合もあり、高齢者の場合、治療にとても時間がかかる可能性があります。
- 人工膝関節の緩み: 人工関節は一般に20~30年の寿命があり、緩みや摩耗が生じると再手術が必要になることがあります。緩みを早期発見するために検診を定期的に受ける事が重要です。
人工膝関節置換術の術後の生活
退院後の生活では、以下の点に注意が必要です。
- 膝に優しい生活習慣: 高齢者は退院後まもない時期は、まだ歩行状態が不安定な状況であるため転倒に注意する必要があります。膝に負担がかかりすぎないように新しい生活習慣の確立を考慮する必要があります。
- 生活の質(QOL): 手術後の生活の質は、痛みの軽減や身体機能の改善によって向上しますが、すぐに思うように動けるわけではありません。継続的にリハビリを行うことによって、身体能力がお向上していきます。やはり継続した運動が機能回復にはとても重要になります。
まとめ
人工膝関節置換術は高齢者の生活の質を向上させる可能性がありますが、手術には合併症のリスクが伴います。
患者さん一人ひとりの状況に合わせた適切な状況判断が求められます。
手術の利点と限界を理解したうえで、手術を受けるかどうかを検討するのが重要です。
はい、以上です!
では、また今度!(^^)/
人工膝関節置換術は高齢者にとって有用な手術だが、色々注意しなければならないことがある!
「あなたは頭派?しっぽ派?」
たまにたい焼きを食べたくなる頭派の塗山正宏でした!
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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