おはようございます!
漢字を書くことがなくなって漢字に弱くなっている気がする塗山正宏です。
魑魅魍魎なんて書けない!笑
今回のテーマは、
人工股関節置換術とBMIについてです。
今回はBMIについてのお話です。
ていうか、新しいアイコンじゃん!!
全国の若い頃より体重が増えちゃったことを気にしている皆様、
ちょっと気になる話をしますので聞いてください!
すぐ終わりますから!
というわけで始めます笑。
人工股関節置換術(THA:Total hip arthroplasty)は、変形性股関節症や特発性大腿骨頭壊死症などの進行性の疾患により変形した股関節を人工のものに置き換える手術です。
この手術は、患者さんの股関節の痛みを軽減し、股関節の機能を回復させることを目的としていますが、手術の成功と患者さんの回復には多くの要因が関与しており、その中でもBMI(Body mass index:体格指数)は重要な要素です。
手術に対するBMIの影響
BMIは、体重(kg)を身長(m)の二乗で割った値で、肥満度を判断する指標として広く用いられています。
BMIが高いとされる肥満患者は、人工股関節置換術後の合併症リスクが高まると報告されています。
特に、BMIが35以上の患者は、手術後に集中治療が必要になる可能性が高いという研究結果があります。
これは、肥満が手術後の回復過程において、さまざまな合併症を引き起こすリスク因子となるためです。
肥満患者は、手術中の出血量が多かったり、術後の感染リスクが高まったりする傾向があります。
また、肥満は関節への負担を増加させるため、手術後の人工関節の耐久性にも影響を及ぼす可能性があります。
さらに、肥満患者は他の病気を持つ危険性も高いため、手術後の管理がより複雑になることがあります。
人工股関節置換術のメリット
一方で、人工股関節置換術自体のメリットは大きく、痛みの軽減や股関節機能の改善により、患者さんの生活の質が大幅に向上します。
手術によって、日常生活や趣味活動、さらにはスポーツへの復帰が可能になることもあります。
しかし、これらのメリットを最大限に享受するためには、手術前後の適切な体重管理が不可欠です。
BMIが手術の成果に及ぼす影響を考慮すると、整形外科医としては、患者さんに対して手術前の体重管理の重要性を強調したいところです。
また、手術後も継続的な体重管理とリハビリテーションを通じて、健康維持と人工関節の機能を最大限に保つことが重要です。
まとめ
最後に、BMIと人工股関節置換術の関連性については御理解いただけましたでしょうか?
合併症のリスクを低減するためにも可能な範囲で体重をコントロールする事は重要です。
また、肥満自体が股関節にかかる負担が増えますので、股関節にかかる負担を減らすためにも体重をコントロールしましょう。
というわけで、BMI22以下を目指しましょう!(え、無理!とか言わないで笑)
以上、BMIについてお知らせしました!
人工股関節置換術の合併症リスクを減らすためにも体重のコントロールをしましょう!
「大盛りすぎだって!!」
むかしは常にごはんは大盛りで食べていた整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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