おはようございます。
たまに焼き鳥が食べたくなる塗山正宏です。
今回のテーマは、
人工関節手術の執刀医の年齢についてです。
このテーマ、実は2017年11月6日に世田谷人工関節・脊椎クリニックのブログで書きました。
あれからもう5年近くになりますね。
少し歳を取った自分がどう考え方が変わっているのか、もう一度振り返りながら書いてみます(笑顔)
人工股関節や人工膝関節の手術を行う執刀医って何歳くらいなのか?
手術には整形外科の手術に限らず、消化器外科の手術、産婦人科の手術、心臓血管外科の手術、泌尿器の手術、形成外科の手術など様々な手術があります。
患者さんにとっては、手術をしてもらう先生が何歳くらいなのか、気になるところかもしれません。
私が誰かに手術をしてもらうのであれば確実に気になりますし、気にしますね。
素朴な疑問として、外科医のピークって何歳くらいなんだろう?って考えたことがあります。
これは診療科や手術の内容によっても変わってくると思います。
私の考えになりますが、2022年現在の答えとしては、整形外科医の執刀医のピークは35~45歳くらいかなって勝手に思っています。
もちろん手術の種類によって変わってきますけどね。
まだ2017年11月の時と答えはあんまり変わってませんね(笑)
手術というのはある程度の経験が必要です。
ただし、年齢がいくと体力が落ちたり、視力が落ちたり、反応が鈍くなったりします。
年を取れば取るほど、経験は増えますが、体力的な衰えがあります。
一般の人は、執刀医の先生が歳をとっていれば、手術が上手いのではないかと思いがちですが、決してそんなことはないと思います。
たくさん手術をやっている先生でも、手術があまり上手ではない場合は普通にありますね(笑)
教授という肩書があっても、手術が下手な教授って沢山いると思います・・・(小声)。
手術というのは、手を使ってやる作業なのでセンスが非常に大事です。
センスがない人はいくら努力しても、センスがある人以上に上手くはなりません。
これは野球やサッカーと一緒だと思います。
いくら努力してもプロ野球の大谷翔平選手レベルになれるかというと絶対になれないのと一緒です。
努力ではどうにもならない点があります。
話は戻りますが、色々と総合的に考えると、やはり35~45歳くらいが整形外科医の執刀医としてのベストの時期なのかなって思います。
ベストというより一番油が乗っている時期という表現のほうが正しいかもしれませんね。
特に整形外科はそうじゃないかと感じます。
もちろん消化器外科や心臓血管外科などジャンルによっては勿論変わると思います。
あくまでも2022年8月時点での私の考えなので、数年後には考えが変わっているかもしれませんが(笑)
ちなみに私は45歳まであと2年くらいですが、体力的な衰えは全く感じていませんね。
日々の筋トレの効果だと信じています笑
50歳になったときの自分がどう思っているのか楽しみです。
ちなみに、80歳を超えても手術をしている先生がいると聞きますが、とても心配になります・・・(笑)
出来るだけクォリティの高い手術レベルの保つために努力を続けます!
コロナになってマスクする時間が増えたせいか風邪をひかなくなった整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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