股関節232 人工股関節置換術と関節リウマチ

関節リウマチ 股関節

おはようございます!
一時期手指のこわばりが続いていたけど気付いたら治っていた塗山正宏です。
治ってよかった~~!




今日のテーマは、

人工股関節置換術と関節リウマチについてです。






塗山先生
塗山先生

今回は関節リウマチについてフォーカスしていきます。

まず関節リウマチという病気は膠原病のひとつです。

関節リウマチは関節が炎症を起こし、軟骨や骨が破壊されていき、徐々に関節の機能が損なわれます。

放っておくと関節が変形してしまう病気です。

関節の腫れや痛みを伴い、関節を動かさなくても痛みを生じるようになります。

手足の関節で起こりやすく、左右の関節で同時に症状が起こりやすいことも関節リウマチの特徴です。

その他にも発熱や疲れやすい、食欲が低下するなどの全身症状が出ます。

さらに炎症が肺や血管など全身に広がることもあったりします。

関節リウマチが発症するピーク年齢は30~50歳代で、男性よりも女性の方が多く発症します。(男女比 1:4)

また、60歳以降に発症する方も少なくないとされています。

関節リウマチによって、股関節や膝関節の変形が進んでしまうと歩行が困難になります。

歩行困難になればもちろん手術が必要です。

そのため、昔は関節リウマチによる股関節や膝関節の変形に対して人工関節置換術を行う事がそれなりにありました。

それが、関節リウマチに対して色々な有効な薬剤が開発されたことにより、現在は関節の破壊が進行することがかなり減っています。

そのため、関節リウマチが原因になっている関節変形に対しての人工関節置換術を行う事が激減している印象です。

現在は関節リウマチを仮に発症しても、早期に治療を開始すれば関節の変形を起こさずに済む可能性が高いですからね。

非常に素晴らしい医学の進歩だと思いますね。

ブラボー!


関節リウマチになっても、現在は良い薬があるため関節の変形が進行する可能性が低い!

「手指のこわばりが続くなら関節リウマチの検査をしましょう」

医学の進歩って本当に凄いって常々感じている整形外科医の塗山正宏でした。




【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医

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