膝関節6 人工膝関節置換術の疼痛コントロール

膝関節 膝関節

おはようございます!
痛みに対しては割と我慢強い塗山正宏です。


今回のテーマは、

人工膝関節置換術の疼痛コントロールについてです。





人工膝関節置換術は、整形外科のなかでも術後の痛みが最も強い手術と言われています。

痛みを取るための手術なのに、術後の痛みが強いのは嫌ですよね…。

昔は術後の痛みが強くても、とにかくスパルタでリハビリを頑張れ!頑張れ!とやっていた時代もありました。

鬼コーチですよね笑

しかし、今は違います。

とにかくいかに術後の痛み(疼痛)が出ないようにコントロールするかが大事な時代になりました。

術後の痛みのコントロールをすることが、リハビリを進めていくうえでは非常に大事になります。

術後の痛みがコントロールされない場合に、術後疼痛症候群といって慢性の痛みになる可能性があります。

そのため、人工膝関節置換術においては、色んな角度から鎮痛を行うことがとても重要です。

Multimodal pain management

・関節周囲カクテル注射

・硬膜外麻酔

・大腿神経、坐骨神経ブロック

・preemptive analgesia(先取り鎮痛)
 ・NSAIDs
 ・アセトアミノフェン
 ・デュロキセチン
 ・オピオイド

Multimodal pain management(多角的鎮痛法)といって、様々な角度から鎮痛することによって、術後の痛みをかなり和らげるようにできるようになりました。

痛みを出来るだけコントロールした状態で、リハビリを頑張っていきましょう!

今後も出来るだけ術後に痛みを感じないようにしていきます!

宜しくお願い致します!(深くお辞儀)

目指せ!!無痛!!



術後の痛みを可能な限り抑える事に全力を尽くす!



アイスのなかでは爽が好きな整形外科医の塗山正宏でした。


【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医

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