おはようございます。
調子が悪いところがあるとMRIを撮影する塗山正宏です。
困った時のMRIですね!
今日のテーマは、
変形性股関節症の診断にMRIは有用か?についてです。
変形性股関節症を診断するには、通常まず行われる検査はレントゲン検査になります。
レントゲンでは診断をすることが難しい場合には、精密検査をする必要があります。
精密検査のひとつとして、MRI検査があります。
MRI(Magnetic Resonance Imaging)検査とは、強い磁石と電波を用いて体内の状態を画像にする検査です。
体内の水素原子を磁場と電波の力でゆさぶり、原子の状態を画像にします。
変形性股関節症に対するMRI検査では、関節軟骨の状態、関節唇の状態、股関節周囲の筋肉の状態などを評価することが可能になります。
レントゲンでは評価が困難な情報である、「軟骨のどの部分がすり減っているか」、「関節唇のどの部分が損傷しているか」などを把握することが可能です。
また、レントゲンでは、評価することが困難である骨髄浮腫(骨のなかで炎症を起こしている状態)などの病変などを評価することが可能になります。
さらに股関節周囲の筋肉の状態も評価することが出来ます。
このようにMRI検査を行うことによって、より詳細な変形性股関節症の状態を評価することが出来ます。
MRIって素晴らしいですね。
はい、そうなんですよ、MRIって素晴らしいのです。
変形性股関節症の評価にはMRIは有用である。
「831と書いて野菜!」
野菜はそこまで好きじゃないけど、食べる事にしている整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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