おはようございます。
ナンバーワンよりもオンリーワンを目指したい塗山正宏です。
花屋の店先から並んだ~♪
今日のテーマは、
人工股関節とステムについてです。
人工股関節のインプラントは主に4つのインプラントから構成されています。

大腿骨に入るステムには主に2種類あります。
・セメントステム
・セメントレスステム
このふたつのステムの種類があります。
ちなみにインプラントを固定するセメントを紹介しましょう。
セメントはメチルメタクリレートを主成分とする液剤と、ポリメチルメタクリレートを主成分とする粉末剤を混合して用いる。
本品はアクリル系セメントで、生体内の骨組織に金属製又はプラスチック製のインプラントを堅固に固定することができる。
重合反応が完了すると、本品はインプラントと骨の間にかかる機械的圧力が均等に分散するような緩衝作用を施す。
また、硫酸バリウムを含有するためX線を透過しない。
と、添付文書に記載されていますね。
あくまでもこれはセメントの一例なので、厳密にはセメントの商品によって成分は変わります。
さて、本題に戻りますが、
・セメントステム
骨セメントを利用してステムを大腿骨に固定する。
骨とステムの間にセメントがある。
・セメントレスステム
ステムを直接大腿骨に接して固定する。
徐々にステム表面に骨が入り込んできて、骨とステムが固定される。
ただし、良好な初期固定が得られないと、ステムに骨が入り込まない。

日本では使用されているステムの約8割くらいが、セメントレスステムになります。
昔はセメントステムのほうが、長期成績が良いというデータがありましたが、現在はセメントステムとセメントレスステムはあまり長期成績が変わらないとされています。
ちなみに、私は主にセメントレスステムを使用しています(笑顔)。
以上、本日は人工股関節で使用されるステムについてお知らせしました!
ステムにはセメントステムとセメントレスステムがある。

「ピザじゃなくて、ピッツァ!って言わせて!」
ピザ食べ放題では常に限界までチャレンジしてしまう悪い癖がある整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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