おはようございます。
休日はベッド上安静をしていたい時がある塗山正宏です。
「無の境地!」
今日のテーマは、
変形性股関節症と安静についてです。
変形性股関節症が進行していくと、股関節の痛みが強くなっていきます。
股関節の炎症に伴う痛みは、股関節を安静にすることによって、関節の炎症がおさまり、痛みが和らいでいきます。
しかし、変形性股関節症が進行してくると、ちょっとした動きだけでも、股関節の痛みが出てしまいます。
そうなってくると、ちょっと動くと股関節の痛みが出てしまうからといって、安静が増えてしまう場合があります。
安静が増えてしまうと、股関節周囲の筋力が低下していきます。
股関節周囲の筋力が低下すると、股関節を支える力がさらに弱くなるために、炎症が起こりやすくなります。
少しの動きでも股関節の痛みが出てしまうようになります。
そして、股関節を動かさないために、股関節の可動域が狭くなっていきます。
このように、安静にしすぎると、股関節の状態は悪循環に陥ってしまいます。
股関節が痛い→安静にする→筋力が落ちる→股関節の痛みが出やすくなる→安静が増える→さらに筋力が落ちる→股関節の可動域が狭くなっている→日常生活に支障が出てくる…。
まさに負のスパイラル!!
そうならないためにも、股関節の機能が衰えないようにしないといけません。
痛みの状況を見ながら、股関節を使えるときには、可能な範囲で使いましょう!
股関節周囲の筋力が衰えないようにしていきましょう!
股関節が痛いからといって、ずっと安静にしていてはダメ!
「え、宿題やったのに、持ってきてないの??」
宿題が終わらなかったら、宿題を持ってくるのを忘れた事にしたい派の整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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