おはようございます!
一晩寝たら15歳老化していたら焦ってしまう塗山正宏です。
「え、いつのまにそんなに時間経ったの!?」
今日のテーマは、
人工股関節置換術と術後の活動性についてです。
人工股関節置換術の手術を受けて、術後早期の生活はどれくらい歩けばいいのでしょうか?
どれくらい動いていいものなのでしょうか?
術後股関節の手術直後は筋力も弱く、筋持久力の低下を認めています。
いきなり沢山歩こうと思っても歩けないのが現実です。
しかし、仮に動けるとしても、歩き過ぎないように注意しましょう。
なぜ術後早期に歩きすぎてはいけないのでしょうか?
グッドな質問ですね!
今日は特別に私が解説してみましょう!
なぜ人工股関節置換術の術後早期に歩きすぎてはいけないのか?
主に2つあります。
①歩き過ぎて筋肉の損傷を起こしてしまう
術後早期に歩きすぎると、股関節周囲の筋肉に過剰な負荷が加わり、股関節の周囲の筋肉に強い筋肉痛が出る可能性があるからです。
筋肉の損傷に伴う筋肉痛です。
強い筋肉痛が出てしまうと、痛みのためにしばらく歩くのが困難になってしまいます。
筋肉痛によって、あまり歩けなくなってしまいます…。
筋肉のトラブルだけでなく、他にも理由があります。
②インプラント周囲でトラブルが起きる可能性がある
それは、人工股関節のインプラントがまだしっかり骨に固着されていない状況で、インプラントに負荷をかけ過ぎてしまうと、インプラント周囲で骨折を起こしたり、インプラントが緩んでしまったりする場合があります。
そうならないためにも、術後早期に歩きすぎて、過剰な負荷を与えないように注意する事が必要です。
過剰な負荷をかけ過ぎる事によって、思わぬトラブルに見舞われてしまっては、もったいないですからね。
術後早期のリハビリは慎重にやる事が重要ということです。
やればいいってものでもないってことです。
無理は禁物ってことです!
人工股関節の術後早期は歩き過ぎないように注意していきましょう。
「あ~、もう全身筋肉痛だわ~~~😢」
日々どこかしらの筋肉痛を抱えている整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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