股関節15 変形性股関節症になる原因

股関節

おはようございます。
股関節と膝関節のことばかり考えてしまう塗山正宏です。


今回のテーマは

変形性股関節症になる原因についてです。


変形性股関節症になる原因としては一次性二次性があります。

それぞれ説明してみましょう。

一次性変形性股関節症

股関節の形態に明らかな異常がないにもかかわらず肥満、加齢、重労働、激しいスポーツなどの継続した負荷によって股関節の軟骨がすり減ってしまうタイプ


二次性変形性股関節症

何かしらの原因があり発症する変形性股関節症のタイプです。

代表的な二次性変形性股関節症は、生まれつき股関節の形態に異常があり、歳を重ねるつれて徐々に軟骨がすり減っていく原因が寛骨臼形成不全(臼蓋形成不全)になります。




二次性変形性股関節症には様々な原因があります。

具体的には、

二次性変形性股関節症の原因

・寛骨臼形成不全(臼蓋形成不全)
・小児期の股関節疾患(ペルテス病、大腿骨頭すべり症)
・関節リウマチなどの炎症性疾患
・特発性大腿骨頭壊死
・内分泌・代謝性疾患(先端巨大症や副甲状腺機能亢進症)
・外傷性(股関節脱臼や股関節周囲骨折)
・感染性疾患(結核や骨髄炎など)
・腫瘍性疾患(滑膜性骨軟骨腫症や色素性柔毛結節性滑膜炎など)
・大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI:Femoroacetabular impingement)


など様々な原因があります。



二次性変形性股関節症の代表的な原因が寛骨臼形成不全(臼蓋形成不全)になります。

日本人の二次性変形性股関節症の約8割以上が、寛骨臼形成不全による二次性変形性股関節症です。

寛骨臼形成不全は、生まれつき大腿骨頭を覆う寛骨臼(臼蓋)の面積が狭くなっている状態です。

そのため、体重を支える面積が狭いことにより軟骨に集中的に負荷がかかるため、股関節の軟骨が早くすり減ってしまいます。

歳を重ねるつれて徐々に軟骨がすり減っていってしまいます。

寛骨臼形成不全は生まれつき大腿骨頭を覆う寛骨臼(臼蓋)の面積が狭くなっている状態です。

そのため、体重を支える面積が狭いことにより軟骨に集中的に負荷がかかるため股関節の軟骨が早くすり減ってしまいます。

寛骨臼形成不全があるようなら、早めに変形性股関節症にならないように予防していきましょう。

以上、満面の笑みで塗山正宏が変形性股関節症の原因についての説明しました!


変形性股関節症の原因には一次性と二次性がある!




カレーはいつ食べても美味しいと思う整形外科医の塗山正宏でした。


【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医

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