おはようございます!
生活習慣病にはかかりたくない塗山正宏です。
高血圧や高脂血症、糖尿病に気をつけなきゃ。
今日のテーマは、
変形性股関節症と寛骨臼形成不全についてです。
変形性股関節症には「一次性変形性股関節症」と「二次性変形性股関節症」があります。
一次性変形性股関節症:股関節の形態に明らかな異常がないにもかかわらず肥満、加齢、重労働、激しいスポーツなどの継続した負荷によって、股関節の軟骨がすり減ってしまうタイプです。
二次性変形性股関節症:何かしらの原因があり発症する変形性股関節症です。
具体的には、
・寛骨臼形成不全(臼蓋形成不全)
・小児期の股関節疾患(ペルテス病、大腿骨頭すべり症)
・関節リウマチなどの炎症性疾患
・特発性大腿骨頭壊死
・内分泌・代謝性疾患(先端巨大症や副甲状腺機能亢進症)
・外傷性(股関節脱臼や股関節周囲骨折)
・感染性疾患(結核や骨髄炎など)
・腫瘍性疾患(滑膜性骨軟骨腫症や色素性柔毛結節性滑膜炎など)
・大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI:Femoroacetabular impingement)
など様々な原因があります。
二次性変形性股関節症の代表的な原因が、「寛骨臼形成不全(臼蓋形成不全)」になります。
日本人の二次性変形性股関節症の約8割以上が、寛骨臼形成不全による二次性変形性股関節症です。
外来診療を行っていても、寛骨臼形成不全が原因となっている変形性股関節症の患者さんが非常に多いです。
寛骨臼形成不全は、生まれつき大腿骨頭を覆う寛骨臼(臼蓋)の面積が狭くなっている状態です。
そうなんです、生まれつきの病気なんです。
そのため、体重を支える面積が狭いことにより、股関節の軟骨に集中的に負荷がかかるため、股関節の軟骨が早くすり減ってしまいます。
歳を重ねるつれて徐々に軟骨がすり減っていってしまいます。
もちろん体重が重ければ、すり減っていくスピードが速くなります。
寛骨臼形成不全があるようなら、早めに変形性股関節症にならないように予防していきましょう!
というわけで、股関節の痛みが出てきたら、寛骨臼形成不全があるかどうかを確認しましょう。
二次性変形性股関節症の原因としては寛骨臼形成不全が最も多い!
「広島風お好み焼き食べた~ぃ!」
ワンシーズンに1回お好み焼きが食べたくなる気がする整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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