おはようございます!
朝に冷たい牛乳を飲んでしまうと確実にお腹を下してしまう塗山正宏です。
そういえばしばらく牛乳は飲んでないですね…。
今回のテーマは、
変形性股関節症と体重管理についてです。
何度か変形性股関節症と体重の関係については触れていますが、またしつこく触れてみたいと思います笑。
割としつこい性格なので!(笑顔)
え?ダメですか?
いいですよね?
というわけで、始めていきま~す。
変形性股関節症とは、股関節の軟骨がすり減って骨同士がぶつかり合い、痛みや動きの制限を引き起こす病気です。
この病気は加齢や過重な負荷、遺伝的な要因(寛骨臼形成不全)などによって発症し、進行すると股関節が変形することにより股関節の機能障害を招きます。
変形性股関節症の治療法としては、保存的な方法(鎮痛剤や理学療法など)や手術的な方法(骨切り術や人工股関節置換術など)がありますが、これらにはそれぞれ限界やリスクがあります。
どんな治療法を選択するにしても、変形性股関節症にとって重要なことは体重管理です。
体重管理を怠ると、股関節にかかる負担が増えて痛みが悪化し、治療効果も低下します。
では、なぜ体重管理が重要なのでしょうか?
それは、股関節は上半身の重さを支える「荷重関節」であるため、体重増加の影響をとても受けやすいからです。
股関節には、歩くだけでも体重の3倍以上、階段の昇り降りでは体重の6倍以上の負荷がかかるといわれています。
例えば、体重70kgの人が歩くときには、股関節に210kg以上の負荷がかかります。
これが80kgになれば240kg以上になります。
10kgの差で30kg以上も負担が増えるのです。
これでは、股関節の軟骨はすり減りやすくなりますし、骨切り術や人工股関節置換術を受けた場合でも自分自身の股関節や人工股関節にかかる負荷が増えてしまいます。
そこで重要なのが体重減少です。
体重減少は、股関節にかかる負担を軽減するだけでなく、炎症を抑えて痛みを和らげる効果もあります。
実際に、変形性股関節症の患者さんが10%以上の体重減少を達成した場合には、歩行時や階段昇降時の痛みが半分以下に減少することが報告されています。
では、どうやって体重減少を目指すのでしょうか?
まずは食生活から見直してみましょう。
特に、ご飯や麺類などの炭水化物や甘いもの、お酒などを常日頃から過剰摂取していることが多いようです。
これらはカロリーが高く、肥満の原因になります。
カロリー摂取量を減らすことで、体重減少につながります。
「そうは言われてもそう簡単に減らせないんですよ~!」っていう声が聞こえてきましたが、無視します!笑
やるしかないんです!(真顔)
次に運動です。
運動は、カロリー消費だけでなく、筋力や関節可動域の維持・向上にも役立ちます。
しかし、股関節に過度な負担をかける運動は逆効果になることがあります。
例えば、長距離のジョギングや激しいエアロビクスなどの強度が強い運動は股関節にダメージを与えてしまう可能性があります。
そこでおすすめするのが水中歩行や水泳です。
水中では体重の約9割が浮力で支えられるため、股関節にかかる負担が軽減されます。
また、水の抵抗で筋力も鍛えられます。水中歩行や水泳は週2~3回、20~30分程度行うと効果的です。
運動は短期間やっても意味があまりないので、きちんと継続することによって効果が出てきますので、頑張って継続していきましょう!
わかりましたか?
頑張りましょうね!?(疑い深い目)
というわけで、体重管理の重要性について優しい笑顔で話させていただきました。
みなさん、頑張りましょうね~♪
股関節にかかる負担を減らすためにも体重管理はとても重要!
「私と一緒に水中ウォーキングしませんか?」
いつか竜宮城に招待してもらおうと思っている整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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