おはようございます!
シンプルに整形外科専門医の塗山正宏です。
今回のテーマは、
変形性股関節症と大腿骨頚部骨折についてです。
変形性股関節症と大腿骨頚部骨折は、なにが大きく違うのでしょうか?
簡単に言えば変形性股関節症は病気で、大腿骨頚部骨折は怪我(外傷)です。
さらに大きな違いがあります。
変形性股関節症は基本的には急に発生するものではないので、色々な病院を調べて、自分で外来を受診し、自分自身でどこで手術を受けるのか選ぶことが可能です。
大腿骨頚部骨折の場合は、ある日突然転んだことにより歩けなくなります。突然歩行困難になるため、怪我した近くの病院に救急搬送されます。
搬送された病院で、レントゲンの検査をしてみると大腿骨頚部骨折と診断され入院となります。ほとんどの場合がその病院で手術を受けることになります。
自分自身でどこで手術を受けるのか選ぶことが困難なのです。
自分で執刀医が選べるか選べないか、この違いは大きいと思います。
この違いって大きいですよね。
はい、大きいと思います。
というわけで、大腿骨頚部骨折を起こさないようにするためにも骨粗鬆症の治療はしっかり行っておきましょう!
・変形性股関節症は自分で執刀医を選べる。
・大腿骨頚部骨折は自分で執刀医を選べない。
焼きそばは細麺よりも太麺派の整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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