股関節262 人工股関節置換術とペットの散歩

ペットの散歩 股関節

おはようございます!
寒い時期は白湯を飲みたがる塗山正宏です。
心も身体も温めたい!




今回のテーマは、

人工股関節置換術とペットの散歩についてです。




塗山先生
塗山先生

今回はペットの散歩について語ってみようと思います。

人工股関節置換術とは、股関節の軟骨がすり減って痛みや動きにくさがある場合に、人工の関節に置き換える手術です。

この手術は、股関節の痛みを軽減し、歩行や日常生活の動作を改善する効果があります。

しかし、手術後は適切なリハビリや生活指導が必要です。

特に、ペットの散歩をする方は注意が必要です。

ペットの散歩は、人工股関節置換術後のリハビリにもなりますが、無理をすると合併症や再手術のリスクが高まります。

以下に、ペットの散歩をする際の注意点をまとめました。

①手術後は、医師や理学療法士の指示に従って、杖や歩行器を使用しながら歩行の練習を行います。最初は短時間・短距離から始め、徐々に時間や距離を延ばしていきます。ペットの散歩をする場合は最低でも術後1か月以上経過してから始めるのが良いでしょう。もちろんペットの散歩を開始する時期は股関節の回復の状態にもよりますので無理は禁物です。

②ペットの散歩をするときは、平坦で安全な道を選び、歩行速度や歩幅に気を付けます。急な坂や段差、凸凹な道は避けます。ペットが引っ張ったり、飛びついたり、走り出したりしないように、しっかりとリードを持ち、コントロールします。ペットの大きさや性格によっては、股関節がしっかり回復するまでは散歩は控えたほうが良いでしょう。やはり無理は禁物です。

③ペットの散歩をするときは、自分の体調や股関節の痛みに注意します。無理をせず、疲れたら休憩を取ります。ペットの散歩をすることで、股関節の痛み、創部の腫れや熱感などの症状が出た場合は、しばらく股関節を休めましょう。症状が改善しない場合には医師に相談しましょう。無理は禁物ですから。

④ペットの散歩をするときは、人工股関節のケアにも気を付けます。人工股関節は、脱臼や感染、血栓症、人工股関節周囲の骨折、人工股関節のゆるみなどの色々な合併症が起こる可能性があります。これらの合併症を予防するためには、股関節に過度な負荷や衝撃を加えない、感染症に注意する、骨粗鬆症の治療をする、定期的な検査を受ける、などの注意をしていきましょう。特に急性期はより注意しましょう!無理は禁物ですからね。

以上が、人工股関節置換術後のペットの散歩についての注意点をピックアップしてみました。

人工股関節置換術は、股関節の痛みや動きにくさを改善する有効な手術ですが、手術後は適切なリハビリや生活指導が必要です。

ペットの散歩をする方は、上記の注意点を守って、安全に楽しく散歩をしてください。

では、また!!

人工股関節の術後は注意しながらペットの散歩しましょう!

ペット

「え?散歩?行きませんけど?」

散歩してたまった脂肪を燃焼させていきたい整形外科医の塗山正宏でした!

【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医

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