おはようございます!
悪性の病気になりたくない塗山です!
ガンにはかかりたくないなぁ…。
今回のテーマは、
変形性股関節症の有病率についてです。
変形性股関節症の患者さんてどれくらいいるんでしょうかね?
私の知り合いにもいるので、意外に多いのかしら?
日本は高齢者が増えていますからね。
変形性股関節症の有病率|日本と世界の現状を徹底解説
こんにちは、整形外科医の塗山正宏です。
今回は、変形性股関節症の有病率に焦点を当てて、塗山が笑顔でお話しします。
変形性股関節症(OA: Osteoarthritis)は、股関節の軟骨が摩耗して関節が変形する病気です。
痛みや関節の動きに支障をきたし、患者さんの日常生活に大きな影響を与えることが多いです。
この記事では、日本と世界における変形性股関節症の有病率の違いや、どのような人が発症しやすいかについて、研究データを基に解説していきます。
変形性股関節症とは?
まず、変形性股関節症は、股関節の関節軟骨が徐々に摩耗し、大腿骨と寛骨臼の骨同士が直接こすれ合うことで痛みや炎症が生じる慢性疾患です。
この疾患は、特に中高年層に多く見られ、股関節の変形や歩行困難などを引き起こします。
進行すると、日常生活に支障をきたし、場合によっては人工股関節置換術が必要になることもあります。
日本における変形性股関節症の有病率
日本では、変形性股関節症の発症は特に女性に多くみられます。
以下に、具体的な有病率に関するデータを紹介します。
- 日本国内で1.0~4.3%、人口に換算すると120万~510万人と言われています。男性は0~2.0%、女性は2.0~7.5%と女性に多く、発症年齢は平均40~50歳です。
- 一般的には、男性よりも女性に多い疾患で、特に60歳以上の女性において発症率が高い傾向があります。
- 50歳以上の女性の5.9%、男性の2.0%が放射線学的に変形性股関節症と診断されたという報告があります。
特に日本における変形性股関節症は、発育性股関節形成不全(DDH: Developmental Dysplasia of the Hip)という先天的な異常が大きく影響しています。
DDHを持つ人は、加齢に伴って股関節に異常な負担がかかり、結果として変形性股関節症を発症するリスクが高くなります。
世界における変形性股関節症の有病率
世界的にも、変形性股関節症は非常に一般的な疾患です。
以下は、世界での有病率に関するデータです。
- 世界の成人の約3.8%が変形性股関節症に罹患していると推定されています。この割合は加齢とともに増加し、特に65歳以上の人口で有病率が急上昇しています。変形性股関節症は、高齢化が進む国々で深刻な問題となっており、特に西ヨーロッパ、北アメリカ、オセアニアなどの先進国で発症率が高いとされています。
- アメリカでは、65歳以上の成人の約10%が変形性股関節症を患っているとされ、女性の方が男性よりも発症率が高いことが示されています。また、同じく高齢者層で発症が顕著になる傾向です。
変形性股関節症のリスク因子
変形性股関節症の有病率は、いくつかのリスク因子によって左右されます。以下は、発症に関連する主な要因です。
- 加齢
加齢は、変形性股関節症の重要なリスク因子です。軟骨が年齢とともに摩耗し、関節の変形を引き起こすため、年齢が高くなるほど有病率が高くなります。 - 性別
女性は男性に比べて、変形性股関節症の発症リスクが高いとされています。特に、閉経後の女性はホルモンバランスの変化が軟骨に影響を及ぼしやすいと考えられています。 - 遺伝的要因
発育性股関節形成不全(DDH)やその他の遺伝的要因により、股関節の形状に異常がある場合、変形性股関節症の発症リスクが高まります。特に家族歴がある場合は注意が必要です。 - 肥満
体重が増えると股関節にかかる負担が大きくなり、それが軟骨の摩耗を促進することがあります。肥満は、変形性股関節症のリスクを高める主要な要因の一つです。 - 外傷歴
若い頃にスポーツや事故で股関節を負傷した場合、その後の加齢に伴って変形性股関節症を発症するリスクが高まることがあります。 - 職業やライフスタイル
長時間にわたる重労働や、股関節に過剰な負担をかける職業に従事している場合、変形性股関節症を発症しやすくなります。
変形性股関節症の予防と早期発見
変形性股関節症は完全に防ぐことは難しいですが、いくつかの対策を取ることでリスクを軽減することが可能です。
- 適度な運動
軟骨や関節周囲の筋肉を強化するために、適度な運動が推奨されます。特にウォーキングや水中運動は、股関節に負担をかけずに運動を行うことができるため効果的です。 - 体重管理
肥満は股関節に過剰な負担をかけるため、適切な体重を維持することが重要です。 - 早期診断と治療
早期に変形性股関節症の症状を発見し、適切な治療を受けることで、進行を遅らせることが可能です。特に股関節に痛みや違和感がある場合は、早めに専門医に相談することが大切です。
まとめ
変形性股関節症の有病率は、日本でも世界でも高く、特に高齢者や女性に多いことがわかっています。
日本においては、発育性股関節形成不全がその原因として大きく関与しており、早期の診断と適切な治療が進行を遅らせる鍵となります。
また、予防策として、体重管理や適度な運動、早期発見が重要です。
股関節の痛みや違和感を感じた際は、早めの診断と治療を心がけましょう。
変形性股関節症の進行を抑え、生活の質を向上させるための塗山が笑顔でサポートを提供いたしますので、お気軽にご相談ください。
あでゅ~~♪
変形性股関節症の患者さんは人口の高齢化に伴い増えている印象です。
「温泉って良いですよね!」
たまには温泉に行ってメンタルデトックスをしたい整形外科医の塗山正宏でした!
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
コメント