おはようございます。
慢性的な肩こりを抱えている塗山正宏です。
あ~、肩こった~♪
今回のテーマは
人工股関節置換術とAPS療法についてです。
私は人工関節の手術治療をメインに行っていますが、再生医療の治療にも取り組んでおります。
私が現在扱っている再生医療としては、APS療法とPFC-FD療法があります。
関節の中には、炎症を抑える抗炎症性サイトカインと、反対に炎症を起こす炎症性サイトカインが存在します。
抗炎症性サイトカインは炎症性サイトカインの働きをブロックし、軟骨の破壊を抑制し、関節内のバランスを改善させます。
次世代PRPといわれるAPS療法は、炎症性サイトカインが過剰に存在する関節内に、抗炎症性サイトカインが豊富なAPSを投与し、炎症のバランスを改善させることで痛みを軽減し、軟骨の変性や破壊を抑制する治療です。
では、本題です(笑顔)。
APS療法を導入している施設(病院やクリニック)は、再生医療の治療だけを行っている施設や、人工関節の手術だけを行っている施設がまだまだ多い印象です。
例えば、人工関節を行うことが自分の施設で行うことが出来なければ、再生医療の選択肢しか提供できず、ついつい再生医療の選択肢を患者さんに推薦しがちになろうかと思います。
反対に人工関節の手術しか行っていなければ、再生医療の選択肢はありません。
選択肢がないので、再生医療を薦めることはないですよね。
でも、治療の選択肢って少ないよりは少しでも多いほうが良くないですか?
少しでも患者さんが希望する治療の選択肢が多いほうが良いですよね。
現在の関節の状態を的確に判断し、再生医療の適応があるのかどうか、人工関節の適応であるのかどうか、ときちんと診断するべきであると思います。
なにがベストな治療なのか、はっきりと提示したいですね。
関節の状態について適切な診断をして、治療の提案を行うのが私の役目!
「UNOって言ってないよね?」
久しぶりにUNOがやりたい整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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