おはようございます!
朝起きたら、キレキレのダンスを踊れるようになっていたら焦る塗山正宏です。
来世はダンサー!!笑
今日のテーマは、
人工膝関節置換術と弾性ストッキングについてです。
たまに外来で患者さんから質問されるシリ~~~ズぅぅ!
皆様お待ちかねの恒例のお時間がやってまいりました。
それでは、始めて行きましょう~!
京都府京都市のおばんざいさん(仮名)からの質問です。
人工膝関節の手術の時って、ストッキングは履きますか?
はい、この質問は定期的に受けます。
それでは答えていきましょう。
はい、手術中、手術後ともに弾性ストッキングは使いますよ!
私の場合は、両方の膝を同時に手術をする際には弾性ストッキングを使用しませんが、片脚の手術の時は手術中も弾性ストッキングを使用します。
手術中は麻酔が効いているので脚が動かせないため、血栓が出来やすくなりますからね。
手術が終わった直後からは両脚に弾性ストッキングを使用します。
人工膝関節置換術の手術の合併症として、深部静脈血栓症と肺血栓塞栓症があります。
深部静脈血栓症は「下肢の静脈に血の塊(血栓)ができて血管をふさいでしまう病気」です。
「下肢の血管に出来た血栓が何かの拍子にはがれて、血流に乗って肺まで到達し、肺の血管をふさいでしまう病気」が肺血栓塞栓症です。
これらの合併症を予防するひとつの方法として、弾性ストッキングを着用するわけです。
術後はしばらく血栓症が発症するリスクや、術後しばらく下肢が浮腫みやすいため、弾性ストッキングを着用したほうが良いでしょう。
着用期間としては術後2~3週くらいがひとつの目安になりますが、個々の状態によってそこは変わるので、主治医に確認しましょう。
以上、弾性ストッキングについてのお話でした(満点笑顔)。
術後早期は弾性ストッキングを着用して血栓症の予防をしていきましょう!
「フライドポテト好きな人、この指止まれ~?」
冷めたポテトフライは好きじゃない整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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