おはようございます。
一日は86400秒で構成されていることをたまに再認識する塗山正宏です。
1秒1秒を大事にしていきたいですね。
今回のテーマは、
人工膝関節置換術と術後感染についてです。
人工膝関節置換術後の術後合併症のひとつに術後感染症があります。
術後感染症は人工膝関節置換術後の合併症のなかでも、一番起きてほしくない合併症です。
一般的には発生率は1~3%程度と言われています。
人工股関節置換術に比べると発生率は若干高くなっています。
もし、感染症を発症した場合には基本的に再手術が必要になります。
関節の中を十分に洗浄することが必要です。
洗浄しても感染が再燃する場合には人工関節の抜去が必要になります。
抗菌薬が含まれている骨セメントを充填し、感染症が沈静化してから再度人工関節を入れなおします。
時間が経ってまた感染症が再燃する場合もあります。
そうなるとまた再度感染症を沈静化させるための手術が必要になります。
このように複数回の手術が必要になり、そして治療に要する時間も長期になるため、人工膝関節の感染は怖いのです。
患者さんも困りますし、私も困ってしまいます・・・(涙)
私は感染症を起こさないように、細心の注意を払うようにしていますが、完全に予防することは困難です。
ただし、少しでも感染症を起こさないように、気を付けていきます!!
感染症を起こさないように手術では常に細心の注意を払う!
「み、み、みんなぁ~~~、起きろ~!!」
ドラゴンボールを集めて、願い事を叶えたい整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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