Good morning！
Hello everyone!!
アイアムトヤマ！
今回のテーマは、
人工膝関節片側置換術についてです。
膝関節全体を人工関節に置き換える全置換術に対し、片側置換術（単顆置換術）はその名の通り膝関節の傷んでいる部分だけを人工関節に置き換える手術です。
関節の片側の軟骨のみがすり減っていて、反対側の軟骨が残っている場合や、変形性膝関節症の比較的初期の方が対象になります。
片側置換術では、通常の人工関節に比べ約半分の大きさの人工関節を用いるため、一般的に皮膚の切開や骨の切除量が少なくなります。
人工膝関節片側置換術の適応としては、
人工膝関節片側置換術の適応
・膝の動きが保たれている
・O脚やX脚の程度が軽い
・膝の内側もしくは外側のみが痛い
・関節リウマチではない
・高度の肥満ではない
・膝の靭帯には異常がない
などがあります。
人工膝関節と一言で言っても、このように全部取り替えてしまう場合と一部だけ取り替えてしまう方法があるのです。
もちろん全置換術よりも片側置換術のほうが手術におけるダメージが少ないため、術後の回復は早くなります。
また、術後の痛みも少なく、膝関節自体の腫れも少ない傾向があります。
ただし、片側置換術の欠点としては全置換術に比べて、インプラントの長期耐久性がやや劣る傾向があるので、術後は長期的にしっかりと経過観察を行っていきましょう。
膝関節の変形が軽いうちは人工膝関節片側置換術が可能です！
「ターキーやったぜ！」
たまにボーリングをやってみたくなる整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
コメント