膝関節72 変形性膝関節症と薬物療法

薬物療法 膝関節

おはようございます。
仕事中は基本裸足でいることが多い石田純一タイプの塗山正宏です。




本日のテーマは、

変形性膝関節症と薬物療法についてです。




変形性膝関節症の治療については様々な方法があります。

大きく分けると、薬物療法非薬物療法外科的療法の3つがあります。

日本整形外科学会の変形性膝関節症の治療ガイドラインにおいて、治療について「推奨度」で分類されています。

推奨度のAは「行うように強く推奨する」となっています。

推奨度Aのなかには薬物療法が含まれています。

薬物療法の中身としては、

変形性膝関節症に対する薬物療法

症候性の変形性膝関節症の患者では、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を最小有効用量で使用すべきであるが、長期投与は可能な限り回避する。

消化管障害リスクの高い患者では選択的 COX-2 阻害薬または非選択的NSAIDs とともに消化管保護のためプロトンポンプ阻害薬もしくはミソプロストールを併用投与することを考慮する。

ただし、心血管系リスク因子のある患者では、非選択的薬剤か選択的 COX-2 阻害薬かを問わず、NSAIDsは注意して使用する。




簡単にまとめると、「痛み止めの薬は、膝が痛い時には使ってもいいけど、長期に使用するのはオススメしないよ」っていう事ですね。

やはり、漫然と痛み止めを使用するのは、胃腸障害や腎機能障害のリスクがあるので避けるべきだと思います。

痛み止めを長期に使っているようであれば、薬は辞めて手術などの根本的な治療を考えるべきでしょう。

身体を壊してしまわないように気をつけていきましょう!


痛み止めの薬はなるべく長期に使用しないのがベスト。

「1+5=いちご!」

自然からパワーをもらうのが好きな整形外科医の塗山正宏でした。



【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医

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