膝関節79 変形性膝関節症と前十字靭帯損傷

前十字靭帯損傷 膝関節

おはようございます。
バスガス爆発!バスガス爆発!バスガス爆はちゅ!
早口言葉はそんなに得意ではない塗山正宏です笑。




今回のテーマは

変形性膝関節症と前十字靭帯損傷についてです。





膝のなかには大事な靭帯として前十字靭帯と後十字靭帯があります。

この前十字靭帯という靭帯は、よくスポーツ選手が膝をひねって損傷してしまう有名な靭帯です。

医療業界では、ACLAnterior Cruciate Ligament)と呼んでいます。

サッカーのアジアチャンピオンズリーグではないですよ?笑。 

前十字靭帯は大腿骨と脛骨を繋いでいる靭帯で、膝関節の安定性にとても重要な靭帯です。

前十字靭帯を損傷する時は、ジャンプの着地時急激なターンの際に、多くの場合「プチッ」「グキッ」などの異音がすると言われており、その異音と同時にかなりの痛みを感じます。

症状としては、膝の関節内で靭帯が切れたことによって出血が起こるため、受傷後数時間で膝が大きく腫れます。

損傷すると、歩き始めた際に膝の不安定感を感じ、時折膝崩れを起こすこともあります。

前十字靭帯は血流が乏しいため、自然治癒は困難であると言われています。

膝の安定性に重要な靭帯が切れてしまうと、膝関節が不安定になり、ちょっとした動きで膝がグラッとしてしまいます。

さらに長期的な視点で見ると、膝が不安定なことによって軟骨に負担がかかり続け、通常よりも軟骨が早くすり減ってしまいます。

そうなると、若くして変形性膝関節症になってしまいます。

それはまずいですよね。

うん、まずい。

う~ん、まずい(青汁もう一杯!)。


外来をやっていますと、若い頃の前十字靭帯の断裂が放置されたことによって、40~50代でかなり変形が進んでしまっている方が、たまにいらっしゃいます。

そうならないためにも、前十字靭帯が切れてしまった場合には、しっかりと治療(基本は手術)をしましょう!!




前十字靭帯を損傷したら、変形性膝関節症にならないためにしっかり治療をしましょう!

「誰が大根足やっ!」

魑魅魍魎って自分では書けない整形外科医の塗山正宏でした。



【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医

コメント

タイトルとURLをコピーしました