グッモーニン!
マイネームイズ、マサヒロ・トヤマ!
今日のテーマは、
変形性膝関節症の重症度についてです。
変形性膝関節の重症度を示すものとして、変形性膝関節症の病期分類があります。
変形性膝関節症の有名な病気分類では、Kellgren-Laurence(KL)分類というものがあります。
主に関節軟骨の減少程度と骨棘の形成程度により重症度の分類がされています。
この変形性膝関節症の分類では5段階で分類されています。
左から
Grade 0 :正常
GradeⅠ:関節裂隙狭小のないわずかの骨棘形成 , または軟骨下骨硬化
GradeⅡ:関節裂隙狭小(25% 以下)あるも骨変化なし
GradeⅢ:関節狭小(50%~75%)と骨棘形成 , 骨硬化像
GradeⅣ:骨変化が著しく,関節裂隙狭小(75% 以上)を伴う
と分類されています。
写真を見るとわかりやすいですね。
病期が進行すればするほど、大腿骨と脛骨の隙間(関節裂隙)が狭くなっています。
もちろん病期が進行すればするほど症状が悪化していきます。
そして、レントゲンの撮影方法としては、寝ている状態と荷重がかかっている状態では、膝関節の隙間(関節裂隙)の状態が変わります。
正確に膝関節の隙間の状態を評価するために、可能であれば体重がかかった状態で撮影しましょう。
さらにMRIを撮影すると、より正確に軟骨の状態を評価することが可能になります。
X線撮影に加えてMRIを撮影すると、より正確に変形性膝関節症の状態を評価できるということです。
以上、現場からお伝えしました!
変形性膝関節症の重症度を知るには、レントゲンとMRIで評価しましょう!
「ちょ!やめろや!」
変顔されるとついつい笑ってしまう整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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