おはようございます!
パソコンのマウスは右手で操作をしている塗山正宏です。
家ではボールを転がすタイプのマウスを使ってます!
今日のテーマは、
人工股関節置換術と術前中止薬についてです。
人工股関節置換術を受けるにあたって、気をつけなければならない事があります。
人工股関節置換術を受けられる患者さんは、普段持病に対して飲んでいるお薬が色々あると思います。
実は、手術を受けるにあたって一時的に辞めたほうが良い薬があります。
手術前に一時的に辞めたほうがいい薬は色々あるのですが、代表的な薬が抗凝固薬です。
簡単に言えば、「血をサラサラにするお薬」です。
血を固めづらくするお薬になります。
抗凝固薬を内服している状態で出血すると、血がなかなか固まらづらくなります。
そうすると、手術による出血量が増えてしまう可能性があります。
そのため、一般的には手術前に抗凝固薬は一時的に中止します。
手術が終わってから、出血が治まっていると思われる状態になってから、抗凝固薬を再開するというのが一般的な流れです。
ただし、最近は抗凝固薬を内服したままでも、出血量があまり変わらないという報告も出てきているようです。
実際に抗凝固薬を中止するリスクが高い時は、抗凝固薬を内服を継続したまま手術をする時もあったりします。
また、他にも術後感染症のリスクを考慮し、免疫抑制剤なども手術前に中止したほうがいい薬とされています。
その他にも、糖尿病の一部の薬やホルモン剤などいくつか中止を検討する薬があったりします。
手術前に辞めなくていけない薬は病院によってそれぞれ変わりますので、実際に内服薬については、病院や主治医の指示に従うようにしてください。
私の考えでは、もしうっかり抗凝固薬を中止するのを忘れていた場合でも、人工股関節置換術が出来ないというわけではないと考えていますので、ご安心ください。
手術前に飲んでいる薬については、手術までずっと飲んでいて良いのか中止したほうがいいのか、しっかり確認するようにしてくださいね!
手術を受ける時は、飲んでいる薬を継続してていいのか確認しましょう!
「さくらんぼの柄を舌で結べますか?笑」
滅多にさくらんぼは食べる事がない整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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