おはようございます!
人工関節の手術を専門にしている塗山正宏です。
今回のテーマは、
骨粗鬆症とは?についてです。
骨粗鬆症というのは
「骨強度の低下を特徴とし、骨折のリスクが増大しやすくなる骨格疾患」
と定義されています。
簡単に言えば、骨折を起こしやすい状態ということです。
寝たきりの原因として骨折・転倒によるものが全体の12%を占めています。
骨粗鬆症があると、転倒をした場合に骨折を起こしやすく、寝たきりになってしまう危険性があるのです。
骨粗鬆症による代表的な骨折として、大腿骨近位部骨折と脊椎椎体骨折があります。
そのなかでも大腿骨近位部骨折は、移動能力や生活機能が低下するだけでなく、死亡率が上昇します。
そうです、死亡率が上がるのです。
大腿骨近位部骨折患者の10%が骨折後1年以内に死亡するというデータがあります。
骨粗鬆症は症状があまりないため、治療に対しての意欲が湧きにくい病気です。
症状がないために治療の継続率があまりよくありません。
しかし、決して甘く見てはいけない病気です。
しっかりと骨粗鬆症の検査を行い、骨粗鬆症と診断された場合には、骨粗鬆症の治療をすることが、健康的に長生きするためにはとても重要になります。
健康寿命をみんなで伸ばしていきましょう!
骨粗鬆症は甘くみてはいけない!
以上、骨にはうるさい整形外科医の塗山正宏でした!