骨粗鬆症36 骨粗鬆症とアルコール摂取

骨粗鬆症 骨粗鬆症

おはようございます!
骨折しないように怪我には細心の注意を払っている塗山正宏です。




今回のテーマは、

骨粗鬆症とアルコール摂取についてです。





塗山先生
塗山先生

久しぶりの骨粗鬆症の話ですよ!

骨粗鬆症が気になる全国10万人の皆様、お待たせしました!

お久しぶりの骨粗鬆症の話題ですよ!


骨粗鬆症は、骨組織の減少や骨密度の低下によって骨が脆くなり、骨折のリスクが増加する状態です。

この病態は特に高齢者に多く見られますが、近年では若年層にも増加傾向が見られます。

今回のブログでは、骨粗鬆症とアルコール摂取の関連性について少し深堀りしてみたいと思います。



骨粗鬆症は、骨の質や量が低下し、骨の強度が失われる病態です。

これにより、骨折のリスクが増加します。

主な原因としては、加齢、女性ホルモンの減少、遺伝的要因、栄養不良などが挙げられます。

また、生活習慣や環境要因も骨粗鬆症の発症や進行に影響を与える可能性があります。


アルコール摂取と骨の健康

アルコールは、適量であれば社交的な場やリラックスする手段として利用されますが、過度な摂取は健康に多くの悪影響を及ぼします。

特に、骨の健康に対する影響は深刻で、骨粗鬆症のリスクを高めることが知られています。

アルコールの過剰摂取が骨に与える影響

  1. カルシウムとビタミンDの代謝への影響:アルコールは肝臓でのビタミンDの活性化を妨げることがあります。ビタミンDはカルシウムの吸収に不可欠であり、その活性化が阻害されると、骨へのカルシウムの取り込みが減少し、骨密度の低下につながります。

  2. 成長ホルモンの分泌減少:アルコールは成長ホルモンの分泌を抑制することがあり、これにより骨の成長と修復が妨げられます。

  3. 肝機能障害:長期的なアルコール摂取は肝臓にダメージを与え、肝機能障害を引き起こす可能性があります。肝臓は骨の健康に必要な多くの物質の代謝に関与しているため、肝機能障害は骨の健康にも悪影響を及ぼします。

アルコール摂取と骨粗鬆症の予防

骨粗鬆症の予防には、アルコール摂取を控えることが重要です。

以下の点に注意して、骨の健康を維持しましょう。

  1. 適量のアルコール摂取:日本骨粗鬆症学会では、男性は1日に20g未満、女性は1日に10g未満のアルコール摂取を推奨しています。

  2. 栄養バランスの良い食事:カルシウムやビタミンDが豊富な食品を積極的に摂取し、骨の健康をサポートします。

  3. 定期的な運動:ウォーキングやジョギングなどの運動は、骨の密度を高める効果があります。

  4. 禁煙: 喫煙は骨密度の低下を促進するため、禁煙も骨粗鬆症予防に寄与します。

  5. 定期的な骨密度測定:骨密度の測定を定期的に行い、骨の健康状態をチェックします。

骨粗鬆症は、生活習慣病の一つとして捉えられることが多く、日々の生活の中で予防することが可能です。

アルコール摂取は、適量であれば問題ありませんが、過剰な摂取は骨粗鬆症のリスクを高めるため、注意が必要です。

健康な骨を維持するためには、全体的な生活習慣の改善が不可欠であり、アルコール摂取はその一部に過ぎません。

結局のところ、アルコールの摂取しすぎには要注意ってことですね。

アルコールの飲み過ぎで身体を骨を壊さないように気をつけていきましょう!


骨粗鬆症に対してアルコールの摂取しすぎは要注意です!

ゴリラ

「もう寝ま~~~す」

骨には定期的に刺激を与えて脆くならないように気をつけている整形外科医の塗山正宏でした!


【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医

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