おはようございます。
プロレス好きだけど最近はすっかり見ることが減ってしまった塗山正宏です。
昔はプロレスラーに本気でなりたかったんですけどね笑。
今回のテーマは、
急速破壊型股関節症についてです。
急速破壊型股関節症(Rapidly Destructive Coxopathy:RDC)ってどんな病気なんでしょうか?
急速破壊型股関節症とは、
「明らかな基礎疾患がない高齢者の股関節が、6か月~12か月の短期間の間に急速に破壊される病気の総称」です。
急速破壊型股関節症の原因としては、
などが考えられています。
実際の原因は色んな要素が組み合わさって起きているのかもしません。
まだまだ原因がはっきりわかっていないところがあります。
急速破壊型股関節症の特徴としては、
などの特徴があります。
今まで特に股関節の異常を指摘されたことがないのに、気が付いたら大腿骨頭がかなり潰れている場合があります。
短期間で大腿骨頭がかなり潰れていきます。
急速破壊型股関節症のレントゲン
(向かって右の股関節が破壊されている)
実際のレントゲンではこのように大腿骨の骨頭が破壊され、さらに骨盤のほうまで破壊されたりします。
では、治療はどうすればいいのでしょうか?
治療としては、保存療法と手術療法に分かれますが、実際には保存療法は困難でしょう。
短期間で骨盤や大腿骨頭の骨が破壊されていきますので、早期の治療が必要です。
股関節が破壊されればされるほど、骨を失うため手術が大変になってしまいます。
骨の破壊が著名になると、通常の人工股関節置換術のインプラントでは対応が困難になります。
そうなると、より大きな人工股関節のインプラントが必要になり、骨移植を大量に行う必要が出てきます。
そうです、手術が大変になります。
大がかりな手術になってしまいます。
そうなってしまうまえに手術する必要があります。
そうならないためにも、急速破壊型股関節症の場合は早期に手術をする必要があります。
というわけで、股関節の痛みが強い場合には早めに検査を行うのが大事になります。
急速破壊型股関節症は短期間で股関節の破壊が進むので要注意!
「ひょっとこ~!」
たこ焼きはなんだかんだで銀だこ派だって言い続けている整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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