おはようございます。
歯科検診には定期的に行っている塗山正宏です。
今回のテーマは
人工股関節置換術後の定期検診についてです。
人工股関節置換術を受けたあとの退院後外来受診は、どのようにしたらいいのでしょうか?
これはあくまでも私の場合ですが、
入院期間を術後約1週間で退院という設定にしているため、まずは退院後1週間後に一度股関節の状態をチェックしています。
傷口の状態や痛みの状況、レントゲン検査で人工関節の状態をチェックします。
その後の検診のペースは、1か月後、3か月後、6か月後、1年後となります。
1年が経過すると、その後は1年に1回、定期検診を行っていきます。
人工関節は体内に入れた場合、一生涯、点検が必要になります。
それは人工関節がいつかトラブルが起きる可能性があるためです。
もし、人工関節に異常のサインが現れた場合には、人工関節の入れ替えを検討しなければいけません。
時間経過と共にインプラントにゆるみが出る可能性がありますし、インプラント周囲にわずかな感染症が発生することもあったりします。
わずかな変化は症状がまったく出ないので、定期健診が必要なわけです。
定期検診を怠っていた場合、適切な治療のタイミングを逃す可能性があるため要注意です。
手遅れになるまえに対処する必要があります。
実際には術後の年数が経過するたびに、定期健診に来られない患者さんが増えていきますね・・・。
とある病院では術後1ヶ月検診の後が、術後3年検診までずっと検診がないところもあるようですが、患者さんとしてはかなり不安が強いのではないかと思いますね。
また、術後1~2年経ったらもう来なくていいよっていう病院もあるようです…。
大丈夫なんですかね。
個人的には心配です。
というわけで、必ず年に一度は身体の健康診断と一緒に人工関節の検診をするようにしましょう!
人工関節の術後の検診は定期的に受けましょう!
「とりあえず全部のせで!」
ラーメンを注文するときはいつも全部のせを注文する整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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