股関節164 変形性股関節症と薬物療法

薬物療法 股関節

おはようございます!
たまに他人とぶつかって顔だけが入れ替わったらどうしようと心配になる塗山正宏です。
「あ、今入れ替わった!!」






本日のテーマは、

変形性股関節症と薬物治療についてです。



変形性股関節症の治療は

・保存療法

・手術療法

の大きく二つに分かれます。


簡単にいえば、「手術する治療」「手術しない治療」に分かれます。

保存療法には、日常生活指導運動療法薬物治療などがあります。

薬物治療として選択肢は以前に比べて格段に増えています。

内服薬を挙げてみると、

変形性股関節症に使用する内服薬

・アセトアミノフェン(カロナールなど)

・NSAID(非ステロイド性抗炎症薬・・・ロキソニン、セレコックスなど)

・プレガバリン(リリカなど)

・トラマドール塩酸塩(トラムセット、トラマールなど)

・デュロキセチン(サインバルタ)

・ノイロトロピン

などがあります。

湿布や塗り薬では、

形性股関節症に使用する外用薬

・ロコアテープ

・ロキソニンテープ、ロキソニンパップ

・モーラステープ、モーラスパップ

・セルタッチ

・ジクトルテープ

・ノルスパンテープ

・ボルタレンゲル

・ロキソニンゲル

・フェルビナクスチック軟膏

などがあります(他にも沢山ありますが・・・)。

内服薬は、関節の痛みが強い場合に一時的に飲むことはおススメしますが、漫然と長期的に内服することはおススメできません。

漫然と内服することにより、胃潰瘍腎機能障害など様々な内科的合併症を引き起こすリスクがあるからです。

また、強い鎮痛薬を使い続けると、関節の痛みがないために、関節の変形が知らないうちに進行してしまうリスクもあります。

鎮痛薬は関節の変形を治すわけではなく、あくまでも対症療法であることを理解しておきましょう。

鎮痛薬は身体の状況を見ながら、適切に使用することが重要なのです!

飲み続けないと痛みで生活できないようであれば、手術を検討したほうが良いでしょう。


お酒も薬も飲みすぎには注意!

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「ちょっと部長、飲み方ワイルド過ぎませんか?」

タバコはいつだって吸わない健康志向の整形外科医の塗山正宏でした。


【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医

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