骨粗鬆症35 骨粗鬆症の治療の重要性

骨粗鬆症 骨粗鬆症

おはようございます!
今日もタンパク質を積極的に摂取していこうと思う塗山正宏です。
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今日のテーマは、

骨粗鬆症の治療の重要性についてです。




骨粗鬆症とは、骨の量や質が低下し、骨折を起こしやすくなる病気です。

日本では約1000万人以上の患者さんがいるといわれており、高齢化に伴ってその数は増加傾向にあります。

骨粗鬆症は、初期段階では痛みなどの自覚症状がなく、気がつかないまま進行することが多いです。

しかし、転んだりしたときに、手首や背骨、大腿部の付け根などに骨折が起こりやすくなります。

特に大腿骨近位部骨折や脊椎椎体骨折は、歩行や日常生活に大きな影響を及ぼし、死亡率が高くなります。

骨粗鬆症の原因は、加齢女性ホルモンの減少などによるものが多いですが、遺伝的な要因や生活習慣、食事、運動不足、喫煙、飲酒、ステロイド薬の使用など色々な要因があります。

骨粗鬆症の診断は、X線検査や骨密度測定などで行われます。

特に骨密度測定は、骨の量や成分を数値化して評価することができる検査になります。


では、骨粗鬆症の治療とはどういうものでしょうか?

残念ながら、現在の医学では骨粗鬆症を完全に治すことはできません。

しかし、治療を行うことで、骨の量や質を改善し、骨折のリスクを低減することができます。

治療には大きく分けて2つの方法があります。

一つは薬物治療で、内服薬や注射薬を用いて骨を強くすることです。

もう一つは生活習慣の改善で、カルシウムやビタミンDなどの栄養素を摂取したり、適度な運動や日光浴をしたりすることです。



薬物治療では、代表的な薬剤としてビスフォスフォネートという薬があります。

この薬は、骨を壊す細胞(破骨細胞)の働きを抑えて、骨量を増やす効果があります(骨吸収抑制薬)。

他にも骨を形成する細胞を増やすPTH製剤(骨形成促進薬)などがあります。

どの薬を使用するかは、骨密度検査の結果を元に医師と相談するのが良いでしょう。



生活習態の改善では、まずカルシウムとビタミンDの摂取が重要です。

カルシウムは、乳製品や小魚などに多く含まれており骨の主成分です。

ビタミンDは日光に当たると体内で作られるほか、魚や卵などにも含まれており、カルシウムの吸収を助けます。

一日に必要なカルシウムは600~800mg、ビタミンDは800~1000IUとされていますが、食事だけでは不足することが多いので、サプリメントなどで補うことも考えても良いでしょう。


次に運動ですが、骨に負荷をかけることで骨を強くする効果があります。

特に有酸素運動や筋力トレーニングがおすすめですが、自分の体調に合わせて行い、無理をしないように注意しましょう。

また、転倒防止のためにバランス感覚を鍛えることも重要です。



最後に喫煙や飲酒ですが、これらは骨粗鬆症のリスク因子となるために控えることが望ましいです。

喫煙は、血管を収縮させて血流を悪くし、骨への栄養供給を阻害します。

飲酒は、カルシウムの排泄を促進し骨量を減らします。

また、酔って転倒する可能性も高くなってしまいます。



え、耳が痛い人いませんか?笑

そこのあなたですよ!!

というわけで、骨粗鬆症の治療の重要性についてあれこれ触れてみました。

少しでも参考になればと思います!



骨粗鬆症は診断されたら、治療を継続するのがとても大事。

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パスタのなかでカルボナーラが1位くらいに好きな整形外科医の塗山正宏です。



【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医

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