おはようございます!
いつまでも健康な身体を保っていきたい塗山正宏です。
健康第一!
今回のテーマは、
大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折についてです。
なんか難しい言葉出てきたんだけど~~!?って思ってませんか?
皆様、お待たせしました。
股関節のことについて語る1時間が始まりました。
今回は大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折についてのお話。
ひらがなだと「だいたいこっとうなんこつかぜいじゃくせいこっせつ」です。
なんか漢字多くない?そして名前長くない?って思っているそこのあなた。
正解です!笑
確かに長いです…涙。
というわけで、先に進めます。
大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折
大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折は、高齢者の間で時々見られる深刻な骨折の一つです。
この記事では、大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折についての理解を深めるために、原因、症状、診断、治療法、およびリハビリテーションに焦点を当てて解説していきます。
大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折とは?
大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折は、大腿骨の頭部(股関節球部)の下部に生じる骨折であり、高齢者において転倒や骨密度の低下などが原因となって発生します。
骨頭の軟骨下の部分が脆弱化しているため、比較的軽微な外力でも骨折が起こりやすくなっています。
明らかな怪我がなくても、急に発症するのが大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折です。
原因とリスク要因
大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折の主な原因は、高齢に伴う骨密度の低下や骨質の変化です。
これにより、骨頭の下の軟骨が脆弱化し、外力に対する耐性が低下します。
その他のリスク要因には、骨粗鬆症、運動不足、栄養不良、薬剤の副作用などがあります。
症状
大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折の典型的な症状には、股関節の付け根に痛みや圧痛、脚の動きに伴って痛みを感じます。
また、痛みのため歩行困難になり、股関節の可動域の制限、および股関節の不安定感もみられることがあります。
診断
大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折を診断するには、まずはX線検査が行われますが、X線画像だけでは診断が難しい場合があります。
股関節の痛みがX線画像だけでは判断できないような場合では、MRIやCTスキャンなどの画像検査が追加で行われることもあります。
大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折を確実に診断するには、やはりMRI検査が最も確実でしょう。
治療方法
治療方法は、骨折の程度や患者さんの状態に応じて決定されます。
一般的には、保存的療法と手術的療法の選択肢があります。
保存的療法では、安静および骨折部に負荷をかけないために荷重を制限します。
また、痛みをコントロールするために消炎鎮痛剤などを使用します。
外来での保存療法の経過観察中に大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折を契機に、股関節の破壊が急激に進む急速破壊型股関節症に移行していくこともあるので慎重な経過観察が重要です。
保存的療法では治療困難な場合には、手術的療法で人工関節置換術などの手術が行われることがあります。
特に急速破壊型股関節症に移行するようであれば、早期に人工股関節置換術を行うべきでしょう。
リハビリテーション
骨折の治療後は、リハビリテーションが重要です。
リハビリテーションプログラムには、関節の可動域の回復、筋力の増強、バランスと歩行能力の改善、および日常生活動作の再獲得が含まれます。
適切なリハビリテーションを通じて、股関節の機能回復と生活の質の向上が期待されます。
まとめ
大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折は、高齢者の間で時々見られる深刻な骨折です。
この骨折が発生すると、日常生活が困難になりますので、確実に診断し治療をする事が重要です。
保存療法に抵抗性であれば、人工股関節全置換術を検討するのが現実的でしょう。
高齢者で股関節の痛みが続く場合にはX線検査だけでなく、MRI検査などの精密検査を行うべきです。
確実な診断と、確実な治療!
これとても大事ですね!
以上、整形外科医の塗山正宏がお送りした耳より情報コーナーでした。
スタジオに戻しま~すっ!
大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折は時々起こるやっかいな骨折です!
「え、私のアメリカンジョークそんなに面白いですか?」
アメリカンジョークをいつかマスターしたい整形外科医の塗山正宏でした!
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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