股関節243 人工股関節のインプラントの材質

インプラントの材質 股関節

おはようございます!
歯のインプラントしか入れていない塗山正宏です。
なるべく健康な身体を維持していきたいです。




今回のテーマは、

人工股関節のインプラントの材質についてです。



人工股関節のインプラントの材質やそれぞれの特徴について、整形外科医の塗山正宏が笑顔を振りまきながら書きたいと思います。

人工股関節置換術とは、変形性股関節症や特発性大腿骨頭壊死などで股関節が変形し、股関節の機能が低下した場合に、人工の股関節に置き換える手術です。

人工股関節は、大腿骨側と骨盤側の二つの部分からなり、それぞれに金属やセラミック、ポリエチレンなどの素材が使われています。

人工股関節

それぞれの素材には、メリットとデメリットがありますので、患者さんの股関節の状態に合わせて選択します。

金属

金属は、チタン合金やコバルトクロム合金などがあります。

金属は強度が高く、骨との固定性が良いため、直接骨と接する部分によく使われます。

また、耐摩耗性も高いため、関節面としても使用されます。

しかし、金属同士がこすれると微細な金属粒子が発生し、周囲の組織に炎症を起こすことがあります。

炎症を起こすだけなく、人工股関節の周囲に偽腫瘍が発生する場合があります。

偽腫瘍とは感染や腫瘍でない肉芽腫性病変あるいは嚢胞性で人工関節の近傍に発生した腫瘍に類似したもので、その多くは人工股関節のインプラントのヘッドネック接合部で生じた金属摩耗粉、金属イオンの拒絶反応により発生したものとされています。

もし、偽腫瘍が発生した場合には切除をする必要があります。

セラミック

セラミックは、アルミナやジルコニアなどがあります。

セラミックは非常に硬く、摩耗性や耐久性が高いため、関節面として最適です。

また、金属よりも滑りやすく、摩擦係数が低いため、動きがスムーズです。

さらに、生体親和性も高く、金属粒子のような問題もありません。

しかし、セラミック対セラミックの関節面の場合は、セラミックに強い衝撃が加わった場合にセラミックが破損する可能性があります。

一度セラミックが破損してしまうと再手術が必要になります。

ポリエチレン

ポリエチレンは、高分子化合物の一種で、プラスチックの一種です。

ポリエチレンは柔軟性が高く、衝撃吸収性も良いため、関節面としてよく使われます。

しかし、ポリエチレンはセラミックと比較すると摩耗する可能性があり、摩耗した粒子が周囲の組織に炎症を起こすことがあります。

また、摩耗するとインプラントの安定性が低下し、再手術の必要性が高まります。

ただし、以前のポリエチレンに比べて、材質が改良されたことにより現在のポリエチレンの耐摩耗性はかなり改善しています。

というわけで、今回は人工股関節で使用されるインプラントの材質について少し触れてみました。

少しでも参考になればと思います。



人工股関節のインプラントの材質には色々ある!

「2週間かけて作ったファイルが消えてる~~!!」

魂を込めて作ったファイルが消えていた時の絶望感は半端ない事を知っている整形外科医の塗山正宏でした。



【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医

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