おはようございます。
毎日同じルーティンを繰り返していきたい塗山正宏です。
今回のテーマは、
人工股関節置換術と喫煙についてです。
喫煙は体に対して百害あって一利なしと言いますが、人工股関節置換術との関連はあるのでしょうか!?
そこで、ひとつの論文を取り上げます。
Smoking and risk of prosthesis-related complications after total hip arthroplasty: a meta-analysis of cohort studies.
Teng S, et al. PLoS One. 2015;10:e0125294. eCollection 2015.
この論文では、
・喫煙歴のない患者と比較して、喫煙者では無菌性のゆるみ、深部感染症およびあらゆる原因による再置換術のリスクが有意に増加することが認められた。
・脱臼のリスク、在院期間については、有意差はみられなかった。
と報告しています。
繰り返すと、喫煙は人工股関節置換術後の無菌性のゆるみ、深部感染症および再置換術のリスク増加と関連しているということです。
やはり喫煙は人工股関節置換術においても百害あって一利なしということですね。
ちなみに私はまったくタバコは吸っていませんよ!
喫煙は人工股関節置換術において合併症のリスクが増えるので要注意。
ずっと昔からたばこは吸わない主義の整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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