股関節259 セメントなのかセメントレスなのか

セメントレスなのか 股関節

おはようございます!
2月の時期になると受験を思い出す塗山正宏です。
中学受験は大変だったなぁ…




今回のテーマは、

セメントなのかセメントレスなのかについてです。




人工股関節のインプラントには、セメントを使用するタイプとセメントを使用しないタイプ(セメントレス)が存在します。

人工股関節のパーツのひとつとして、

骨盤に設置するカップと大腿骨に挿入されるステムがあります。


カップやステムのタイプは大きく二つに分かれていて、

人工股関節のインプラントの種類

セメントを使って骨に固定するセメントカップ、セメントステム

セメントを使わずに骨と固着するのを待つセメントレスカップ、セメントレスステム

があります。



私自身は現在は主にセメントレスステムを使用しています。

日本では8割以上の先生がセメントレスステムを使用しているのが現状です。


ちなみに、日本人工関節学会の2021年度のデータによると、

人工股関節の固定方法

・セメントレス(カップとステムの両方ともセメントレス) 83.54%

・ハイブリッド(カップはセメントレス、ステムがセメントステム) 10.72%

・セメント(カップとステムの両方ともセメント) 5.74%

このデータから、ステムだけに注目すると

セメントレスステムが84%セメントステムが16%になりますね。

というわけで、日本では圧倒的にセメントレスステムが多いということですね。



ちなみに私が行っている前方系アプローチでは、

セメントレス
日本人工関節学会 2021年度のデータ

・セメントレス 90%

・ハイブリッド 7%

・セメント 3%

という割合になっています。

前方系アプローチでは、さらにセメントレスの割合が増えていますね。

以上、日本の現状についてお知らせ致しました。

来月の期末テストに出ますからね!宜しく!笑



日本ではセメントレスのインプラントが使用される事が多い!

バーガー

「カロリーオバケ!!」

たまにハンバーガーを無性に食べたくなる整形外科医の塗山正宏でした。

【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医

コメント

タイトルとURLをコピーしました