おはようございます。
早口言葉は得意ではない塗山正宏です。
隣の客はよく柿食うきゃきゅだ。
本日のテーマは、
変形性股関節症と股関節唇損傷についてです。
まず、股関節唇ってなんでしょうか?
股関節唇というのは、骨盤側の寛骨臼の辺縁を取り巻く柔らかい線維軟骨組織です。
リング状の構造をしており、股関節唇が大腿骨頭を包み込んでいます。
股関節における大腿骨頭を安定化させ、衝撃吸収の役割を担っています。
股関節唇には神経が存在し、損傷を受けると痛みを生じることがあります。
股関節唇に損傷が生じると大腿骨頭が安定性が失われるため、次第に股関節内の軟骨がすり減っていき、変形性股関節症へ移行すると考えられています。
股関節痛が既に出ている寛骨臼形成不全による変形性股関節症の場合、大部分には股関節唇損傷があるとされています。
寛骨臼形成不全があると、歩行や階段昇降において股関節唇にかかる荷重負荷が増えるためと考えられています。
特に関節唇の前上方~上方にかけての損傷が多いとされています。
実際、股関節唇を損傷すると、
などの症状が出たりします。
レントゲンで異常が見つからない場合にはこの股関節唇損傷から由来する痛みの可能性があります。
レントゲンで異常が見つからない場合にはMRI検査を行ったほうがいいでしょう。
MRIで股関節唇損傷の診断がつけば、股関節唇損傷に対する治療を行います。
ただし、股関節唇損傷の原因が寛骨臼形成不全や変形性股関節症による場合には、股関節唇損傷の治療だけを行っても改善が難しいため、寛骨臼形成不全自体の治療が必要になります。
以上、股関節唇損傷についてのお知らせでした!
寛骨臼形成不全や変形性股関節症があると、股関節唇損傷がある可能性が高い。
「バナナとチョコの最強コラボ!」
もう何本記事を書いたのかわらかないくらい書いている気がする整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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