おはようございます。
足の骨折はしたことない塗山正宏です。
今後も骨折はしたくないですね!
本日のテーマは、
変形性股関節症に対して杖は有効か?についてです。
変形性股関節症で痛みが出てきた場合に、痛みを緩和させる方法として、歩行補助具を使う選択肢があります。
歩行補助具とは、簡単に言えば杖や歩行器の事です。
歩行補助具を使用することによって、疼痛、歩行バランス、歩行能力が改善します。
杖を使用すると、股関節にかかる負担が1/2~1/3になるとされています。
股関節にかかる負担が減ることにより、股関節の疼痛が緩和されやすくなります。
また、杖の使用によって、歩行時の骨盤や体幹の動揺を軽減させ、歩行バランスが改善します。
ただし、ずっと杖を使いつづけていると、筋力が低下するリスクがあるため、長期の使用には気を付けたほうが良いでしょう。
変形性股関節症は治る病気ではないので、杖を使用しないと歩行するのが困難になってくるようであれば、根本的な治療を検討したほうがいいでしょう。
杖の使用はあくまでも一時的なものにしたほうが、筋力の低下を最小限に抑える事が出来ると思います。
ただし、高齢者で筋力低下が強い場合には、転倒リスクを考慮し、杖や歩行器などの使用を継続したほうがいいでしょう。
無理は禁物ですから!
変形性股関節症で痛みが強い場合には、杖は有効である!
「鍋奉行ってあなたのことですか?」
たまにしか鍋は食べない整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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