おはようございます。
年々身体が硬くなってきている気がする塗山正宏です。
ストレッチ頑張らなきゃ!
あ、今日6月5日は私の誕生日なのでおめでとうメッセージ待ってます笑。
今日のテーマは、
変形性股関節症とバレエについてです。
外来をやっていると、バレエをやっている方が一定数いらっしゃるので、今回は変形性股関節症とバレエについて情熱を持ちながら語っていきます。
変形性股関節症とは、股関節にある軟骨がすり減ってしまい、関節が変形したり、炎症が起こったりする病気です。
股関節は腰から下肢を支える大きくて重要な関節で、歩行やスポーツなどに必要な可動域を持っています。
しかし、変形性股関節症になると、痛みや可動域の制限が生じて、日常生活や趣味に支障が出ることがあります。
変形性股関節症の原因は、寛骨臼形成不全、発育性股関節形成不全の後遺症、遺伝、怪我、肥満など様々ですが、バレエをしている人は特に注意が必要です。
バレエは美しい芸術ですが、股関節に対して非常に高い負荷をかけるスポーツでもあります。
バレエでは、ターンアウトや開脚などの動作を行うために、股関節の可動域を高める必要があります。
しかし、そのために無理なストレッチやトレーニングを行ったり、筋力や姿勢のバランスが崩れたりすると、股関節に過剰なストレスがかかってしまいます。
その結果、軟骨がすり減ってしまい変形性股関節症を引き起こす可能性があります。
変形性股関節症になってもバレエを続けたいという人は少なくありません。
しかし、そのまま無理をして踊り続けると、症状が悪化してしまう恐れがあります。
そこで、変形性股関節症とバレエの両立のためには、色々な対策が必要です。
まずは画像診断を受けて、自分の股関節の状態を把握しましょう。
X線検査、CT、MRIなどで、股関節の変形の有無や、軟骨の状態などを確認しましょう。
もし変形性股関節症と診断されれば、定期的に経過観察をすることも大切です。
次に、医師や専門家の指導のもとで、適切な治療やリハビリを行うことです。
変形性股関節症の治療法は様々ですが、一般的には薬物療法などで炎症や痛みを抑えることができます。
また、リハビリでは筋力や柔軟性を向上させることで、関節への負担を減らすことができます。
さらに、バレエのレッスンやパフォーマンスでは、自分の体調や能力に合わせて無理のない範囲で動くことです。
バレエの動作は美しく見せるために、股関節を限界まで動かすことが多いですが、それが変形性股関節症の原因や悪化の要因になることもあります。
そのため、自分の股関節の可動域を知って、それを超えないように注意しましょう。
また、股関節に負担をかけないように、姿勢や筋力のバランスを整えることも重要です。
最後に、変形性股関節症が進行して、痛みや可動域の制限がひどくなってしまった場合は、手術を検討しましょう。
手術では、人工股関節を設置して、股関節の動きを改善させることができます。
手術にはリスクや費用もかかりますが、適切な手術方法とリハビリを行えば、バレエに復帰することも可能です。
変形性股関節症は、バレエをしている人にとって厄介な病気ですが、それを理由にバレエを諦める必要はありません。
自分の股関節の状態を把握し、適切な対策を行えば、バレエを楽しむことができます。
バレエは美しい芸術ですが、それ以上に自分の体と心の健康を大切にしましょう!
変形性股関節症になってもバレエを諦める必要はない!
「バレエは芸術!」
もし来世で身体が柔らかかったらバレエをやってみたい整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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