おはようございます。
え、うそ!ここ一時停止なの??っていう時にイラっとする塗山正宏です。
警察「はい、停まってくださ~い。」
減点かよ~~~!
今日のテーマは、
股関節と大腿骨についてです。
今回は、股関節の解剖学的な事を笑顔で優しい表情で語りたいと思います。
股関節は、胴体と脚の間にあり、脚の付け根にある関節です。
股関節は、大腿骨の丸い頭の部分(大腿骨頭)が骨盤の受け皿の部分(寛骨臼)にはまり込む構造をしていて、球関節と言われます。
股関節で大腿骨と寛骨臼が擦れ合う骨の部分は、表面が軟骨で覆われており、この軟骨により股関節にかかる力を吸収するとともに大腿骨頭と寛骨臼の動きをスムーズにしています。
大腿骨頭は半径約2.5㎝の2/3球状をしており、大腿骨頭靱帯が付着する部分を除き関節軟骨で覆われています。
関節軟骨は辺縁で厚くなる寛骨臼とは逆に、骨頭の上方や後方の荷重部で厚くなり、辺縁ほど薄くなります。
関節軟骨の厚みは、荷重部で約2.2~3.7㎜、辺縁部では約1.0~1.9㎜とされています。
また大腿骨頭は、大腿骨軸より内側に位置します。
大腿骨頭は前方に少し捻じれた構造をしており、大腿骨頚部が骨頭と骨幹部を斜めに連結しています。
大腿骨頚部軸と骨幹部のなす角を頚体角といい、成人の頚体角は125~135°程度となっています。
青い角度の部分が大腿骨の頚体角になります。
ちなみに、頚体角が140°を超えるものを外反股、115°未満を内反股と呼ばれています。
発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)があったりすると、成長期に大腿骨頚部が上手く成長せず、短いままの場合があります。
そうなると左右の脚長差が発生してしまいます。
というわけで、本日は少し股関節の基礎的な事についてお話させて頂きました。
では!また明日笑顔でお会いしましょう!
キーンコーンカーンコーン。キーンコーンカーンコーン。
「チャイムが鳴ったらからまっすぐ家に帰らなきゃ!」
大腿骨の形態は人それぞれ、千差万別。
「犬の股関節」
犬にも人工関節の手術があるのを数年前に初めて知った整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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