股関節246 人工股関節置換術後に歩く歩数

歩く歩数 股関節

おはようございます!
今日も元気ハツラツオロナミンCの塗山正宏です。
オロナミンCはあまり飲みませんが…笑。




今回のテーマは、

人工股関節置換術後の歩く歩数についてです。




塗山先生
塗山先生

私は整形外科医の塗山正宏と申します。

今回は、人工股関節の術後に歩く歩数について

ニンマリとお話ししたいと思います。






人工股関節置換術は、股関節の変形や痛みを改善するために行われる手術です。

人工股関節の術後は、術後早期から歩行訓練を開始することが重要です。

歩行訓練は、股関節の可動域や筋力を回復させるだけでなく、血行を促進し、術後の血栓症を予防する効果もあります。



では、人工股関節の手術後はどのくらい歩けばいいのでしょうか?

個人差があるので、一概には言えませんが、以下のようなポイントを参考にしてください。




手術当日から歩行開始:人工股関節の手術後は、私の手術の場合は早ければ手術当日から歩行訓練を開始します(午前中に手術が終わった場合)。これは、麻酔が切れたら可能な限り早く動き出すことが望ましいからです。遅くても手術翌日の朝から歩行訓練を開始します。なるべく安静時間を短くすることによって、血栓症の予防や筋力低下を予防します。

退院時は杖歩行:人工股関節の手術後は、退院時は杖歩行で歩けるようになることが目標です(病院によって設定が違います)。退院時期は個人差がありますが、私の手術の場合は平均して術後約1週間程度です。退院までには、階段の昇り降りや段差の乗り越えなども練習していきます。

退院後は自分のペースで:退院後は、自分の体調や痛みに合わせて歩く量や頻度を調節してください。無理をせずに少しずつ距離や時間を増やしていくことが大切です。歩いた後や翌日に痛みや腫れが強くなるようなら、負荷が強すぎる可能性があるので、減らした方がいいかもしれません。逆に、痛みや腫れがなければ、もう少し増やしても良いでしょう。

健康づくりのためには:健康づくりのためには、一般的に成人では1日8000歩程度、高齢者では1日6000歩程度の歩数が推奨されています。これは、約20分間の中強度の運動を毎日行うことと同等の効果があると言われています。人工股関節の手術後3カ月の最大歩数は平均4500歩/日程度であり、健康日本21の目標値には及ばないことが報告されています。したがって、人工股関節の手術後も長期的に運動量を増やす努力が必要です。

以上、人工股関節の術後に歩く歩数についてゆるい感じでご紹介させていただきました。

自分の体力と脚の状態を見ながら、可能な範囲で良く歩きましょう。

折角手術したからには健康で丈夫な脚を取り戻して、楽しい人生を歩みましょう!


股関節の状態を見ながら、歩く歩数を徐々に増やしていきましょう!

「携帯電話割った事ある人、手あげて~~!」


携帯電話の画面を割ったことは奇跡的にまだ経験がない整形外科医の塗山正宏でした。



【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医

コメント

タイトルとURLをコピーしました