おはようございます!
気持ちはいつまでも若く保っていたいけど、身体は老化しつつある塗山正宏です。
アンチエイジング!
今回のテーマは、
人工股関節置換術と高齢者についてです。
今回は高齢者に対する人工股関節置換術の話ですよ!
全国70人くらいのライトなとやまファンの皆様、お待たせしました。
今日は股関節の話をしていきます!
高齢者の人工股関節置換術
人工股関節置換術は、変形性股関節症、骨折後の変形などの股関節の機能障害に対して行われます。高齢者の場合、これらの変形した股関節に由来する症状が日常生活に大きな影響を及ぼすようになると、手術の適応として考慮されます。
年齢は手術の適応に影響を与える要因の一つですが、単純に年齢だけで判断するのではなく、患者さんの全身状態、生活機能、合併症のリスク、手術後のリハビリテーションの見込みなどを総合的に評価する必要があります。
1. 麻酔リスク
高齢者は一般的に他の年齢層よりも麻酔に対するリスクが高くなります。
手術中の麻酔による合併症や術後の認知機能の低下(せん妄)が懸念されます。
しかし、麻酔科医との協力により、麻酔によるリスクを最小限に抑えることができます。
2. 感染リスク
人工股関節置換術の合併症として術後感染症のリスクがあります。
高齢者は免疫機能が低下しているため、感染症に対する耐性が低くなっています。
手術前後の感染予防対策がとても重要です。
3. 術後の合併症
高齢者は術後の合併症(例:血栓塞栓症、肺炎、心臓疾患など)のリスクが若い患者さんに比べると高くなります。
合併症が発生しないように適切な予防策を講じることが重要です。
また、手術後のリハビリテーションも慎重に進めていく必要があります。
4. 痛みの軽減と機能改善
人工股関節置換術は、痛みを軽減し、歩行や日常動作の機能を改善します。
高齢者は特に膝や股関節の痛みによる生活の制限を感じていることが多いため、手術による痛みの軽減は大きな利点です。
痛みの改善に伴って、生活レベルの質が向上します。
5. 骨粗鬆症の予防
人工股関節の手術後は、骨粗鬆症による骨折リスクに注意する必要があります。
元々骨粗鬆症があれば、尚更注意しなければなりません。
高齢者は骨密度の低下が進みやすいため、骨粗鬆症の予防&治療を着実に行っていきましょう。
6. 生活の質の向上
痛みの軽減や機能改善により、高齢者はよりアクティブな生活を送ることができます。
趣味や社交活動、家族との時間を充実させることができるでしょう。
まとめ
高齢者においても、適切な治療方針を考え、入念な手術前の評価を行うことで、人工股関節置換術は有益な治療法となります。
患者さんとの十分なコミュニケーションを重視し、個々の状態に合ったアプローチを検討することが重要です。
高齢だからといって、決して手術を諦める必要はないと思いますよ!
諦めないで!(笑顔)
高齢者に対しても人工股関節置換術は有用な手術ですが、色々注意する点があります!
「たまにおでん食べたくなりませんか?」
20年くらい前はセブンイレブンのおでんに一時期はまってた整形外科医の塗山正宏でした!
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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