おはようございます!
身体の疲労が抜けにくくなっている気がする塗山正宏です。
元気な身体が欲しい!笑
今回のテーマは、
特発性大腿骨頭壊死症の重症度分類についてです。
たまには特発性大腿骨頭壊死症について話をしていきましょう!
色んな痛みに悩まされている皆様、お待たせしました。
整形外科医の塗山正宏です。
今回は特発性大腿骨頭壊死症の重症度分類についてちょこっとお話してみましょう。
特発性大腿骨頭壊死症(Osteonecrosis of the femoral head; ONFH)は、何らかの原因により大腿骨頭に虚血性の骨梗塞が生じる疾患です。
日本国内で年間2000~3000人が発症し、好発年齢は30~50代の働き盛りであることが分かっています。
この病気は、特に若い成人に影響を与え、重度の関節痛や運動障害を引き起こす可能性があります。
重症度分類は、病気の進行度を評価し、適切な治療計画を立てるために重要です。
重症度分類としては、まずは病期分類があります。
病期分類は、Stage1~4に分類されます。
特発性大腿骨頭壊死症は壊死が発症し、骨の圧潰が起きると強い痛みを感じます。
大腿骨頭の圧潰はStage3以降になります。
Stage4になると変形性股関節症の状態になります。
圧潰に伴う痛みが強くなってしまうと手術を検討しなければなりません。
次は特発性大腿骨頭壊死症の病型分類です
特発性大腿骨頭壊死症の自然経過については、特発性大腿骨頭壊死の進行を病期(stage)の進行とすると、壊死領域の大きさと局在(size and location)が予後予測に重要であるとされています。
MRI中央冠状断像における壊死領域の大きさと荷重部での局在をもとにした厚生労働省特発性大腿骨頭壊死症調査研究班病型分類(type分類)では、
大腿骨頭の圧潰率は、
・type A:0%
・type B:0~29%
・type C1:13~26%
・type C2:50~86%
と報告されています。
壊死範囲が大きければ大きい程、圧潰する確率が高くなるっていうことですね。
壊死範囲が大きい場合には、いつ圧潰が起きてもおかしくないので要注意ですね。
以上、特発性大腿骨頭壊死症の重症度分類についてお知らせしました。
ちょこっとでも参考になっていれば幸いです!
では、また来年!(え、来年って!笑)
特発性大腿骨頭壊死症は壊死範囲が大きくなると大腿骨が圧潰しやすくなる!
「え?呼んだ?」
来世はゴリラに生まれ変わるかもしれない整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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