股関節295 変形性股関節症とジョイクル注射

股関節

おはようございます!
朝起きたらとりあえず眼鏡をかけるメガネ男子の塗山正宏です。
メガネ男子ですもの!





今回のテーマは、

変形性股関節症とジョイクル注射についてです。




塗山先生
塗山先生

皆さん、ジョイクル注射知ってますか?

まゆみさん
まゆみさん

ジョイフル??

塗山先生
塗山先生

それはファミレスです!!


ツッコミを入れたところで、改めまして整形外科医の塗山正宏です。

今日は「変形性股関節症とジョイクル注射」について、さらっとトークしていきましょう。


変形性股関節症は、股関節の軟骨の変性と破壊が進行し、股関節の痛みや可動域の制限を引き起こす疾患です。

特に中高年の方に多く見られ、日常生活に大きな影響を与えます。

変形性股関節症の主な症状には、股関節の痛み、股関節のこわばり、可動域の制限、股関節の変形などがあります。


ジョイクル注射とは?

ジョイクル注射は、変形性股関節症の症状を緩和するための関節内に注射する薬です。

主成分はヒアルロン酸とジクロフェナクで、これらが化学結合されています。

ヒアルロン酸は関節の潤滑を助け、ジクロフェナクは抗炎症作用を持つため、痛みの軽減に役立ちます。


ジョイクル注射の効果と使用方法

ジョイクル注射を使用することで、以下のような効果が期待できます:

  1. 痛みの軽減:ジクロフェナクの抗炎症作用により、股関節の痛みを和らげます。
  2. 軟骨の保護:ヒアルロン酸が関節の潤滑を助け、動きを滑らかにします。
  3. 動きの改善:関節の動きを滑らかにし、日常生活の動作を楽にします。

使用方法としては、通常4週間に1回股関節腔内に注射します。

ただし、個々の股関節の症状により適切な頻度は異なるため、医師に相談することをお勧めします。


ジョイクル注射のパンフレット:ジョイクル注射の使用方法や副作用などが記載されたパンフレットです。ヒアルロン酸とジクロフェナクの組み合わせによる効果が確認されています。



ジョイクル注射の副作用

  1. 注射部位の痛み:注射後に関節部位に痛みを感じることがあります。
  2. アナフィラキシーショック:稀にですが、重篤なアレルギー反応(アナフィラキシーショック)が発生することがあります。これには、呼吸困難、じんましん、ふらふら感、冷汗、顔面蒼白などの症状が含まれます。
  3. その他の副作用:頭痛、振戦、動悸、悪心、嘔吐、筋骨格痛、筋肉痛、四肢不快感、倦怠感などが報告されています。

これらの副作用が現れた場合は、すぐに医師に相談することが重要です。

また、注射後はしばらく安静にし、急激な運動は避けるようにしてください。


まとめ

変形性股関節症は、日常生活に大きな影響を与える疾患ですが、ジョイクル注射を活用することで、症状の緩和が期待できます。

ただし、股関節の変形が強い場合には効果が限定的かもしれません。

注射によって股関節の変形が治るわけではないですからね。

また、アナフィラキシーショックなどのアレルギー反応が出る場合がありますので、投与後は注意が必要です。

というわけで、股関節の痛みに悩んでいる方は、是非一度医師に相談してみてください。



股関節の痛みをコントロールするのにジョイクル注射を検討してみるのもあり!

寝る

「眠いから起こさないでよ…。」

いつでもどこでも寝る事ができる整形外科医の塗山正宏でした!




【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医

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