おはようございます。
筋トレの基本はスクワットと思っている塗山正宏です。
スクワット!スクワット!
今回のテーマは、
人工股関節置換術と脚の長さの確認についてです。
人工股関節置換術を行う際に重要な要素のひとつに、左右の脚の長さを揃えるということがあります。
股関節が変形が進んでくると、軟骨がすり減り、骨が変形することにより脚の長さが短縮していきます。
そのため、人工股関節置換術を行う際には、短くなった脚を伸ばして正常な脚の長さに揃えます。
脚の長さを確認する際に、私が行っている仰臥位(あおむけ)手術の場合は、脚の長さの確認が非常に行いやすいという点があります。
反対に側臥位(よこむき)手術の場合は、脚の長さの確認が仰臥位手術よりも正確に行う事が困難です。
また、私の場合は見た目の脚の長さの確認だけでなく、レントゲン装置(透視装置)を用いることによって、脚の長さが画像でも揃っていることを確認しています。
簡単にいえば、ダブルチェックをしています。
どんな物事でもダブルチェックというのは非常に大事です。
ひとつの目線でチェックするよりもふたつの目線でチェックしたほうがよりミスが少なくなります。
なるべく術後に脚の差が出ないように心がけてはいますが、3cm以上の脚長差が元々ある場合や、股関節の動きがあまりにも硬い場合には、脚長差の補正が困難な場合もあります。
その場合でも、術前よりはバランスが改善しますのでご安心ください。
これからもなるべく正確に行う手術を心がけていきます!
脚長差を揃えるためには、ダブルチェックが有効。
「竜宮城に連れて行きましょうか?」
一度は玉手箱を開けてみたい整形外科医の塗山正宏でした。
【執筆】塗山正宏 医師
世田谷人工関節・脊椎クリニック
日本整形外科学会認定整形外科専門医
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